古本縁日 in 仙台
  〜「わめぞ」の古本・雑貨市〜
                     

  大好評いただき終了いたしました。
  東京から来て下さったわめぞのみなさん、
  ご来場下さったみなさん、ありがとうございました!

  記録として下記に
    ★開催前の告知 ★終了後のご報告
      を掲載しています。


 


 《日時》6月20日(土)・21日(日)

 《会場》
  book cafe 火星の庭 
       6/20 11:00〜20:00  6/21 11:00〜17:00
  書本&cafe マゼラン
       6/20 10:00〜19:00  6/21 11:00〜17:00

 《入場無料》



  古本縁日 in 仙台 〜『わめぞ』の古本・雑貨市〜

  わめぞは、早稲田・目白・雑司が谷にて「本に関係する仕事」をして
 いる人間の集まり。各地域の頭文字から「わめぞ」。昨年末、仙台での
 浅生ハルミンさんと海月書林さんのトークで、名司会として会場をうな
 らせた向井さん(古書現世)も「わめぞ」の中心メンバーの一人。
  本をキーワードに才能と個性が光る面々が集まっています。
 
 「外市」「月の湯古本まつり」「みちくさ市」と新しいスタイルの古本
 市を精力的に活動。
  そして今回、「Book! Book! Sendai 2009」にて「わめぞ」と
 コラボイベントを開催することになりました。

  2007年からスタートしたわめぞの「外市」。雑司ヶ谷の関所、南池袋
 ・古書往来座の外壁にズラリ3000冊の古本から雑貨、楽しいガラク
 タまで。包丁研ぎの実演まである敷居の低い、家族で楽しめる縁日気分
 の古本市。「外市」が、さらに「外」へ。仙台へ外市がやってきます。
 
  題して「古本縁日 in 仙台 〜『わめぞ』の古本・雑貨市〜」
 会場は2か所のブックカフェ
 「book cafe 火星の庭 」と「書本&cafe magellan(マゼラン)」。
 わめぞメンバーもドカンと仙台入りする予定です。
 また、火星の庭では、わめぞメンバー・武藤良子さんの個展も開催され
 ます。

  関東方面の皆様、仙台、思ったより近いです。わめぞブログでは、
 おすすめの宿泊施設、飲食店、古本屋などをご紹介して「仙台へ行こう
 キャンペーン」をする予定だそうです。仙台の方だけではなく、いろい
 ろな地域から皆様に来ていただけますよう。「わめぞ」メンバーのほか
 にも浅生ハルミンさん、海月書林さん、蟲文庫さんも参加予定。



★参加メンバー 一覧★

火星の庭
 6/20 11:00〜20:00  6/21 11:00〜17:00
 古書現世(向井透史・早稲田)
 古書往来座(南池袋)
 m.r.factory(武藤良子)
 リコシェ
 ハルミン古書センター(浅生ハルミン)
 蟲文庫(倉敷)
 古書文箱(高円寺・古楽房店員)
 チンチロリン商店(文系ファンタジックSinger ピッポ)
 古書有古堂(ブログ「正式の証明」)
 貝の小鳥(目白)
 ハチマクラ(高円寺、雑貨・文具)
 文壇高円寺(荻原魚雷)


マゼラン
 6/20 10:00〜19:00  6/21 11:00〜17:00
 立石書店(早稲田)
 旅猫雑貨店(雑司が谷・和雑貨と本)
 藤井書店(吉祥寺)
 退屈文庫(ブログ「退屈男と本と街」)
 パラフィン堂(ブログ「空にパラフィン」)
 ブックギャラリーポポタム(目白)
 魚月(雑司が谷)
 海月書林

みなさま、どうぞお楽しみに!!



〜〜以下は終了後の『庭番便り』から〜〜

「わめぞ古本縁日 in 仙台」 6/20(土)〜6/21(日)

 ケンが「わめぞを見ているとサイボーグ009を思い出す」と言った。
その一人一人の際立ったキャラ、特殊な能力…、たしかにそうかもしれ
ない。ワゴン2台でやってきて、またたく間に火星の庭とマゼランに縁
日をつくりあげ、踊り、笑い、歌い、飲み、食べ続けた。雨が降っても
テンションは落ちなかった。

               ◆

・6/19(金)「わめぞ古本縁日 in 仙台」前日=搬入日

 「古本縁日」搬入の日。あまりにも天気がよく、明日と明後日にとっ
ておいてくれよと思う。搬入は閉店後なのだが、ある目的のために往来
座・瀬戸さん、立石書店・岡島さんは車で昼に火星の庭へ到着。瀬戸さ
んとケンがとうとう対面、二人の間で何かが通い合っているのを私は感
じた…。武藤さんも一緒に仙台駅前へ。新幹線でやってきた古書現世・
向井さん、浅生ハルミンさんと合流。目指すは駅前朝市へ。アメ横ビル
の地下にある居酒屋のランチ「まぐろ中落ち御膳」(700円)を食べる
のだ。思えばここの話をしたときから、仙台でのわめぞイベントは走り
出した。わめぞで一番腰が重いと言われる瀬戸さんに「中落ち御膳」の
話をしたときの眼光。あんな眼されたら、恐そうな親方に限定の「中落
ち御膳」を6人分取っておいてほしいと頼むのも全然へっちゃらですよ、
ほほほー。食後はそれぞれ仙台、塩竈、松島観光へお出かけ。私は良い
子にお店でお仕事。
 
 閉店時間が近づくと、わめぞメンバーがぞくぞくと集まってきた。藤
井書店・ラッパー・リボー君が運転するワゴンが着いて、全員集合。ガ
シガシ車から本と什器を降ろし、ヒモをほどきラックを組み立てる。冗
談を言いながらも手は一時も休まず、またたく間に古本市ができていく。
   
チョロチョロと動いている小動物は、ウチの娘。自営業を見て育ったせ
いか、すでに働く体質になっている…。20冊しばりの本を運ぶかよ、6
歳が。正味一時間で完成。M社のAさんや「空にパラフィン」さんもご
到着。ピッポさんは遅れるとの連絡。お腹も空いたし、喉も渇いたとこ
ろで国分町へ。20人近くでぞろぞろ移動。先頭は娘…。なんであんた、
国分町への道わかってんの?
 K店は昨年末に向井さんと来たときに巨大な牛タン串焼きを食べて、
「あ〜、わめぞのみんなに食わせたい!」と言っていたので貸し切り予
約をした。みんな何を食べてもオイシー!!と絶叫。いつもより何倍も
おいしく感じる。
 ピッポさんに「庭番便りはいつも冷静だけれど、前野さんはアップダ
ウンはないの?」という意味のことを聞かれ、私がどれだけメールやネ
ット発信が苦手か、この庭番便りも実は長〜く作文した後読み返して、
ケンにも推敲してもらって、愚痴・迷い等々の部分は削ってアップして
いることを伝えると意外そうだった。そうなのです。ここは日記と違っ
てお店のページなので、私的になってはいけないと思ってはいるのです。
削って載せない愚痴や迷いも、一度文章化した事で結構解消されたりも
する。その後、俳句の話。俳句は私的でも公的でもない言葉でつくる。
私にとって精神のバランスをとる大切な役目をしている。

 友人のMちゃんの好意に甘えて別宅を宿として貸していただき、わめ
ぞの人達を案内する。古いが立派な家で、1階は男性陣、2階は女性陣、
計10名が同じ屋根の下に。予定の時刻より大幅に遅刻して到着すると
「クミちゃんだから、こうなると思った」とMちゃんに言われ、返す言
葉がありません。Mちゃんは保育園を経営するやさしい保母さん。尊敬
しています。わめぞのみんなもどんなところかと想像をたくましくして
いたようですが、Mちゃんのやさしい笑顔を見て大喜びの様子だった。

               ◆

・6/20(土)「わめぞ古本縁日 in 仙台」初日

 なんとか曇り。夜更かし朝寝坊の娘をやっと起こし保育園へ送って、
駅前朝市で今夜のパーティーの食材を仕入れて店へ行くと、すっかり古
本縁日はできあがっていた。窓の外に並んだ古本と雑貨の棚。武藤さん
作の万国旗のような看板が楽し気にゆれている。
     
 11時前にお客様がぽつぽつ来はじめて、ずっと途切れない感じ。昼
頃に荻原魚雷さん、東京堂書店の畠中さん、晶文社のTさん、古本イベ
ントでよくお会いするKさん、リブロ名古屋の青木さん、海月書林の市
川さんも!なんだかすごいメンバーが歩道でわいわい歓談したり、盆踊
りしたり!?ハルミンさんがアンティークの丸椅子にポッと座っている
のが絵になる。それだけでお客様が寄ってきそう。ハルミンさん原作の
映画「私は猫ストーカー」の封切りがもうすぐ!仙台で観たいよー。
 火星の庭の常連さんもたくさんいらしてくださって、わーーありがと
うございますぅと挨拶してまわる。女性のほとんどがハチマクラさんの
棚に吸い寄せられていく。古本好きの男性の方々からは往来座さんの品
揃えに感心する声が多い。あ!いがらしみきおさんが。はじめまして、
来週のトークよろしくお願いします!!リクエストで向井さん、ハルミ
ンさん、王子、瀬戸さんに火星の庭セイロンカリーの出前をしたり、
「下町ぴっぽん娘」が流れるなか、ほんと縁日みたいに楽しい空気がな
がれていた。
 
 夕方、自転車で共同開催のマゼランに行ってみる。旅猫雑貨店の和雑
貨が色とりどりに飾られ、こちらもムードたっぷり。マゼラン店主洋平
君に聞くと、にぎわっているようでよかった、よかった。
  
 岡島さんと立ち話。リボー兄にイエイまたね、と言って酒屋へ。日本
酒とワインを買い込んで、宴会モードへ。
 縁日を続けたまま、パーティーへ突入。正確な人数は不明。40名くら
いか。火星の庭に入りきれず、歩道まで人があふれる。
    
   (↑なにがなんだかわからない写真しか残ってません!)
 香川で讃岐うどんの修行のため3年間住んでいたyumboのドラムの
山路さんに頼んで、この日手打ちうどん30人分を持ってきてくれた。
友人のHさんはインド人直伝のカレーとサモサを20人分。加えて朝市
で仕入れたかつおとホヤ、笹かまがメニュー。更に今回は来れないか
らと、東京のふぉっくす舎・NEGIさんからワイン4本が届いた!NEGI
さんの偉大さに感動。ビール40缶、日本酒2升、焼酎1升、ワイン6本が
するする空いていく。すごい夜だ。
 遅れて武田さん、stockの吉岡くん到着。(後で聞いたが「ちょっと
離れたところから人がたまっているのが見えて、歩道で寝ている人もい
るし、やばい雰囲気だな火星の庭じゃないよな、って思っていたら火星
の庭だったんで、引き返して帰ろうかと思った(笑)」だって。)
 酔いがまわってから自己紹介。まずB! B! S武田代表がわめぞへ感謝
の言葉を延べる。順々にまわって、わめぞになるとみんな名前を言わな
い(笑)。リボー君はラップ自己紹介、だんだん下ネタになっていって
可笑しい。私には大ヒットだったが、わめぞ慣れしていない仙台勢は
ぽかんとしている。それを察してか、最後向井さんがビシッと決めた。
ほーー、さすが。でもわめぞ全員がビシッと決めたらそれはそれでつま
らない。ありえないが(笑)。
 一人帰り、ふたり帰りして、まったり夜が更けていく。魚雷さんが2
回寝てまた復活(笑)。stock吉岡くんがフランス帰りの時差ボケから
深夜に絶好調。リボー君とラップの応酬。しまいに服まで取り替えてノ
リノリ。吉岡、あんただって相当危ないよ…。リボー君コンビニでビー
ル10本くらい買ってきてすべての栓を開ける。これもひとつの愛の表現。
午前3時。解散。家へ帰ると向井さんから「道に迷った!」と電話が…。
 あと数時間で古本縁日2日目が始まる。

               ◆

・6/21(日)「わめぞ古本縁日 in 仙台」2日目(最終日)

 雨だ。先に店へ行ったケンから古本縁日の半分を店内でやる、という
連絡が入る。最終日だし、どーんと使って!と思う。お客様は少ないけ
ど、その分ゆっくり見ていく人が多い。遠くからやってきて、少しでも
荷物が軽くなるといいなと思いつつ雨足は速くなるばかり。なのにわめ
ぞの皆さんは落ち込んだ様子もなく、楽しそうにしている。でもほんと
はびっくりしたと思うのだ東京と仙台の違いに。
 チラシを何千枚も配り、ネットやメールで毎日呼びかけて、お会計の
度にお誘いして、それでも仙台で人を呼ぶのはほんとうにむずかしい。
今、人は何に一番興味があるんだろう。何だったらほしいと思うのだろ
う。私はそれをどのくらい知っているのだろうか、方法が間違っている
のかと何度か考えた。私の力不足はもちろんだが、もし本を求めている
人がこの街に私が考えるほどいないなら、はて、努力でなんとかなるも
のなのか、それもまた考えた。
 昔から火星の庭に来ていただいているある機関の人が古本縁日を見に
きて、ある場所で古本市をやらないかと提案をしてくれた。否定してば
かりでは何も生まれない。7月になったら打ち合わせしましょう、と返
事をする。
 17時、銭湯や文学館、ブラザー軒に行っていた人が戻ってきて、わめ
ぞのみんなが集合し、古本縁日が終了。最後まで笑いが絶えなかった。
搬出もポンポン手際よく進む。ばらばらに見えるわめぞが鮮やかなチー
ムプレーで片付けていく。岡島さんの〆の挨拶。そして記念撮影。
       
濃かった3日間がみんなの表情に刻まれている。ありがとう、わめぞ。
はるばる来てくれて、見事仙台の人達を楽しませてくれました。
そしてご来場いただいた皆様に感謝です。ありがとうございました。

 終わった後もサプライズは続きました。わめぞの皆様がアップした日
記を読み、呆然としました。どんな思いで仙台まで来てくれたのか、ぜ
んぜんわめぞをわかっていなかった。もう一度やれたらいいな。これで
終わりにしたくない、と今思っています。
 どうぞこの次をお楽しみに。そのときはまた皆さん遊びに来てくださ
いね。


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 〜 わめぞメンバー 仙台での日々 リンク集です 〜
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★古書現世店番日記
 「明日、仙台に行きます」
 「仙台初日」
 「仙台2日目、古本縁日初日!」
 「仙台3日目、古本縁日最終日!」

★往来座通信=店主・瀬戸
 「未ずんだ」
 
★m.r.factory(武藤良子)
 「先走りじゃない仙台1日目」
 「先走りじゃない仙台2日目」
 「先走りじゃない仙台3日目」
 「先走りじゃない仙台4日目」

★Pippo(文系ファンタジックシンガー)ブログ「lady pippon」
 「牛タンとの真剣勝負〜仙台上陸の夜〜 6/19」
 「釣りとふぁんたじい in 仙台 篇♪ 6/20ー1」
 「わめぞの古本縁日 in 仙台篇 6/20−2」
 「わめぞの古本縁日 in 仙台篇 〜あたたかな夜〜 6/20−2 後半」
 「せつなき朝〜ヤマメ恋し…広瀬川慕情〜  6/21−1」
 「わめぞの古本縁日 in 仙台篇 〜二日目〜 6/21−2」
 仙台行に関するPippoさん執筆の記事は、
 『早稲田古本村通信 208号』にも

★旅猫雑貨店 路地裏縁側日記
 (最後にみんなで撮った集合写真ほか写真たっぷりです。)
 http://tabineko.seesaa.net/(2009年6月)

★往来座通信=店員・なつき(魚月)
 「金曜、一日目」
 
★退屈男と本と街(退屈男)
 「古本縁日」

★「空にパラフィン」
 「帰京・車内にて」




Book! Book! Sendai/杜の都を本の都にする会・これまでの活動

Book! Book! Sendai/杜の都を本の都にする会 webサイト へ



「杜の都を本の都にする会」
〒980-0811 仙台市青葉区一番町4-1-3
市民活動サポートセンター NO.52
tel. 080-6039-8581  fax. 022-716-5336(火星の庭)
e-mail. info@bookbooksendai.com
web. http://www.bookbooksendai.com



book cafe 火星の庭
〒980-0014 仙台市青葉区本町1-14-30 ラポール錦町1F
tel 022-716-5335 fax 022-716-5336
E-mail kasei@cafe.email.ne.jp
URL  http://kaseinoniwa.com