★おかげさまで大好評いただき終了いたしました★
        
  記録として下記に トーク前の告知と 終了後のご報告を
         掲載しています。


 

  

 火星の庭社会科シリーズの詳細が決まりました。
 エルパーク仙台で「アフタヌーンレクチャー〜現代史を考える」を主
催してきた友人の水上さんから、川端先生の話を火星の庭で聞く会を開
きたいと相談されて、あぁやってみたいなと思いました。火星の庭で
「経済」なんて言うと、えっ!って思われるかもしれませんが、本を読
んだり、珈琲を飲むのと同じ感覚で、社会のことを聞いたり話したり、
考える場があってもいいな、と思ったからです。
 川端先生の話は、複雑で難解に思える出来事を、それはそれはわかり
やすく解きほぐしてくれるのです。お人柄もたいへん魅力のある方です。
 今後は不定期でさまざまな講師をお招きして、社会科シリーズをやっ
ていけたらと思っています。

火星の庭社会科シリーズ 第一回
「私のサイフと世界経済のカンケイ」

日 時:2009年1月30日(金) 19:00〜20:30
場 所:book cafe 火星の庭
講 師:川端純四郎
料 金:500円(お茶付き)
定 員:約30名(要予約。eメールだと助かります。)
予 約:店頭・お電話・eメールで受付けています。
    お名前・お電話・参加人数をお知らせ下さい。
    電話番号 022-716-5335
    eメールアドレス kasei@cafe.email.ne.jp

 大きな変動が伝えられる“経済”。 中学生にも分かる内容をめざして,
いくつかの新聞を読み比べたりTVのニュースを見たりしながら,伝えら
れ方の違いや特徴,また,そのニュースで知らされていない部分につい
て講師の川端先生に解説していただきます。
 断片で知るだけではなく,“自分の目・自分の頭”で理解し判断する情
報の読み解き方を体験したいと思います。 「社会保障の財源は本当に足
りないの?」「急に派遣が切られるようになったのはなぜ?」など,な
んとなく抱いている疑問が解けることと思います。

<川端純四郎先生プロフィール>
1934年生まれ,東北大学文学部,同博士課程修了(宗教学専攻)。
1960年旧西ドイツ・マールブルク大学留学。
帰国後東北学院大学文学部教員として35年勤務し1999年退職。
ドイツ留学時にボンベイ(現ムンバイ)の子どもたちや中国からの留学
生と出会い,それをきっかけに歴史,経済,政治にも目を広げ,大学の
講義や海外の一次資料(英語,ドイツ語圏)からの情報を元に独自に学
びを重ねる。仙台北教会のオルガニスト(パイプオルガン)を55年勤
めており,バッハにも深い造詣がある。歴史的な視点から経済,政治,
音楽,美術などに関する専門的な知識を分かりやすく伝えることから,
市民主催の講座,「音楽と美術でたどる世界史」(1994年〜2000年)
「アフタヌーンレクチャー〜現代史を考える(22回)」(2003年〜
2005年)などの講師を務める。「九条の会」の全国講師団のメンバー。

著書:「J.S.バッハ 時代を超えたカントール」川端純四郎著(日本キ
リスト教団出版局)/「イエス」R.ブルトマン著,川端純四郎,八木誠
一訳(未来社)ほか多数。    



 

〜以下、終了後『庭番便り』でのご報告文から〜

 「私のサイフと世界経済」というテーマで開かれた火星の庭社会科第
一回。予想以上におもしろく、濃い時間でした。冷たい雨のなか、30人
近く集まり、講師の川端純四郎先生の話に耳をすます。75歳とは思えな
い溌剌とした声と、「先生」と素直に呼びたくなる凛とした表情、世界
経済について話が弾みました。

   

 何よりうれしかったのは、聞きにきた方々から「おもしろかった」
「またやってください」と言われたこと。歴史、経済、政治など、自分
達の生活に深く関わりがあることを、ちゃんと考えたり話し合う場は少
ない。ブックカフェで世界経済の話。なかなかいいな、と思いました。

話されたのはこんなこと。

*なぜ今が歴史的転換期といわれるのか。
*間接金融から直接金融へ転向。規制緩和。
*2000年以降、景気が上がっても給与が上がらない理由。
*金融危機は日本も原因。共犯者。
*現在は株価資本主義。

 言葉だけ並べると難しそうですが、これをほんとに中学生でもわかる
ように噛み砕いて解説してくれるので、すか〜んと疑問が晴れます。
ナーンダそうだったのか、と。
 ビデオで撮影しましたので、見たい方にはDVDでお貸しできるように
したいと思います。

 終了後は交流会をひらきました。半分近くの人が残って川端先生と歓
談しました。ほぼ2時間話し続けた後に、また3時間ぶっ通しでトーク。
戦争体験者のタフさを痛感いたしました。私はといえば、風邪の前兆で
お酒も飲めず…。はい。まだまだひ弱です。共同企画者の水上さんによ
ると、川端先生もかなり楽しくお話してくださったらしく、次のテーマ
の構想もふくらんでいるとのこと。楽しみです。

 今回話をお聞きして一番大きな発見は、世の中や社会が良くなったり、
悪くなったりということには、自然にそうなるのではなくて、ちゃんと
人為的な原因があるということ。人の力によってなっているのだから、
人の力によって変えることもできるということです。
 かと言って私たち一市民が知ったからって問題がすぐ解決するわけで
はないのですが、そして知ったからって明日から行動を変えたりする必
要もない。同じ、今までと。ただ、あれ変だな、って思うことにはちゃ
んと理由がある、ってわかっていることは、世の中や人生に絶望しない
ための大きな励ましになると思う。

 川端先生、ほんとうにありがとうございました。

 お店というのはモノを売るだけの場ではないと思うから、火星の庭と
いう場が、他とどう違うのか、お客様に何をどう提供できるのか、もっ
と喜んでもらえることはないか、そんな試行錯誤の一つでもあるこの企
画。といっても、ものすごく考えているわけではなく、ノリが半分です。
加藤哲夫さんには「能天気な社会派」とネーミングされました。気軽に
能天気にいろいろやっていこうと思います。



 book cafe 火星の庭
 〒980-0014 仙台市青葉区本町1-14-30 ラポール錦町1F
 tel 022-716-5335  fax 022-716-5336
 E-mail  kasei@cafe.email.ne.jp
 URL  http://kaseinoniwa.com


 
 
 
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