『東北の古本屋』(折付桂子著)は
  おかげ様で大好評いただき、売り切れとなりました。
  
  記録として下記に、書籍完成当時の記事を掲載しています。
  在庫はございませんので、ご了承ください。




  

  日本古書通信社から『東北の古本屋』(折付桂子著)が刊行され、
  当店にも入荷いたしました。
  東北の古本屋についてのここまで詳細なガイドは、未だかつてなかったと思います。
  どこを読んでも古本屋愛、東北愛に溢れた一冊になっています。

    <本書の前半は東北六県の古本屋さんの案内とリスト、
     後半は東日本大震災以来毎年続けてきた取材のダイジェスト版です>
       (著者・折付桂子さんからの刊行のご案内より)

  著者の折付さんは「日本古書通信」の編集者で福島県のご出身。
  震災以降、古本屋と各県の古書市場(古書組合が開催している本の交換市会)
  に足しげく通い取材を重ね、古書情報誌「日本古書通信」に連載されてきました。
  この本は古本屋ガイドであるとともに、
  この8年間の古本屋のドキュメントになっています。

  

  ありがたいことに、当店もご紹介いただいています。
  古本の店売りが厳しさを増すなかで、
  東京から何度も訪れて丁寧に話を聞いてくださった折付さんに、
  とても勇気づけられました。
  完成した本を読んでいると、たしかに「東北(ならでは)の古本屋」像が
  あるような気がしてきます。記録集としても貴重な資料といえると思います。

  

  本の表紙は福島県矢祭町の桜が飾っています。この桜は東北で一番最初に咲くそうで、
  東北に春の訪れを告げる桜として知られています。
  震災を乗り越えた古本屋のイメージとして、また厳しい時代にも町に古本屋の
  灯りを点してほしいという折付さんの願いが込められています。
  「あとがき」にある折付さんの言葉もぜひご一読ください。

  

  カバー下の本体表紙では、
  桜の部分だけ、刷りを更に重ねてピンクのインクをのせているとの事で、
  細部へのこだわりにも東北への愛が感じられます。


  この本の発行元・日本古書通信社が出している「月刊日本古書通信」は昭和9年創刊。
  通巻1000号を超える長寿雑誌です。
  古今東西の珍しい古書情報、愛書家、研究家による随筆など
  一本筋が通った読み応えのある雑誌です。

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