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毎年恒例SALE。今年もやります。2010.1.31  

 今日はせんだいメディアテークで図書館フェスティバルがありました。
 
1階のオープンスクエアでは、発行から25年以上読み継がれてきた名作
絵本が400冊展示され、本の修理ワークショップや透明フィルムコーテ
ィング実演、おはなしのへやでは読み聞かせや朗読会など盛りだくさん
ですごい人でした。
 娘は読み聞かせロボット「パペロ」にまず吸い寄せられ、『ぐりとぐ
ら』のコーナーでぐりの衣裳を着け大満足。カフェではイベント限定の
ぐりぐらのお弁当セットを平らげ、盆と正月がいっぺんに来たようでし
た。
 あ、武田さん、並木さん。お、正実さんは家族連れ。息子さん大きい
なぁ〜。と見知った顔もたくさんで楽しかった。企画させていただいた
「本のある風景」写真展も30点以上集まり、静かに好評を得ていたよう
でほっと安心。約半年に渡って準備されてきた図書館、メディアテーク
のスタッフの皆様とボランティアの方々、お疲れさまでしたー。
 メディアテークも今年開館10周年だそうで、Book! Book! Sendai
の企画を学芸員のUさんに軽く提案してみる。わ〜、いいねと言ってく
ださる。本とデザインを切り口にした展示。できたらいいな。

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 今年もやります。2月のセール。

     火星の庭
  10th anniversary SALE
  2月11日(木)〜21日(月)
     ★click★


10周年記念ということで、シンプルにデラックスに。
日を追うごとに安くなります。最後は3割引。
 火星の庭はじまって以来の破格値。今週から倉庫に潜伏して在庫を
じゃんじゃん出しますよー。

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 「ブロカント ギャルリー Sendai」は来週前半のブログアップの
ため、デザイン部の岩佐さんが急ピッチで進めてくれています。
素敵なトレードマークとロゴを考案中です。どうぞお楽しみに。

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 お知らせ。
 2/23(火)の友部正人ライブは満席となっております。
メールでご予約の方、無断キャンセルはされないようお願いします。
キャンセル待ちをご希望の方は、ご連絡いただければ受付いたします。

 2/28(日)佐伯一麦「夜の文学散歩 第二夜」は満席となりました。
恐れ入りますが、こちらはキャンセル待ちの受付はありません。

 どちらもアップしてほどなく満席となってありがたいことですが、
間に合わなかった方にはほんとうにごめんなさい。

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 カフェの一人席、好評です。
   
 ブロカントの準備をしていてアンティーク心に火がついた。
フランスの古い棚を購入。古本に合うなぁ〜。  
 

 


「ブロカントギャルリーSendai」についてもっと2010.1.27  

 昨日の庭番便りで情報だけお伝えしました
「ブロカントギャルリーSendai」。
ただ今ブログを作成中で、来週中にアップ予定です。
開催まで1ヶ月ちょっとと告知期間が短いですが、各店ともレアもの、
珍品を着々と集めて燃えております。

   
    〜イメージ写真(Morceau 店内)〜

 突如現れた「ブロカントギャルリーSedani」なるもの。
その経緯をちょっとだけご報告。(ちょっとじゃないかも)

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 PARCOから開催OKのお知らせをいただいたのが、1/19(火)。
そこからタイトルロゴ、ウェブ、チラシ、ポスターのトータルデザイン
をお願いしているノワイヨさんに即電話。3/5〜3/15の開催決定を伝え
て、さっそくデザインに入ってもらうようお願いして、翌日打ち合わせ
の約束をする。ここ一ヶ月、交渉とPARCOの返事待ちで一時停止状態
だったのが、一挙にガガーーっと動き出す。
 2日後にPARCOの営業担当者Sさんとノワイヨさんで細かい実務の
打ち合わせ。最初からSさんはこの企画に理解を示してくれて、海のも
のとも山のものともわからない個人店の私の話を真剣に聞いてくださり、
大きな催事の実績がないこの企画を、内部の会議で通していただいた。
Sさんとの会話ではときおりPARCO劇場やPARCO出版のことになると
本題を忘れていつも盛り上がるのだった。

 そもそもPARCOでやることになったのは、去年6月に東京からわめぞ
の人達が来てくれて、わめぞの古本市「外市」を見にきた某機関のKさん
がたいそう魅力を感じて、もともとPARCOでの催事のアドバイザー的な
こともされていたので、「PARCOで何かやってはどうか」と誘っていた
だき店長に会わせてくれた。
 そのときはまだはっきりしたビジョンがなく、漠然とした話だけで
終わり。その直後他県のある古書店の方から「仙台のPARCOが古本市
をやりたいと言っているので会ってみてはどうか」と営業のSさんを紹介
され「これはPARCOでやるしかない」と本気モードになったのです。
 わめぞの外市と先輩古書店に導かれて、今回の実現があります。
タイミングの妙に驚くとともに感謝せずにはおられません。

 一番肝心なのが参加店集めだと思っていたのですが、
これが思いのほかスムーズにいき、素晴らしいお店との出会いが
ありました。参加店は意図したわけではなく自然に、
「ここ10年以内で開業した30代半ばから40代のオーナーの店」に
なっていました。ジャンルは「古いもの」をキーワードに幅広く。
 会場は40坪のスペースを10で割って10店だとキリがいいなと
思っていたらちょうど10店に。うち7店が男性オーナーというのは、
女性店主によるイベントが増えているなかで珍しいかも。
 古本とアンティーク合同のイベントになったのも自然な流れで。
古本屋だけの古本市はすでに他で行われているし、我々のような
新規参入の古本屋では質量ともに勝負にならない。それなら、
本を商品として並べるだけでなく、本+αで構成して、
「本のある風景」「本のある暮らし」そのものを提案できないか。
普通の本好きがふらりと立ち寄って、知らなかった本に出会って、
帰り道が楽しくなるような。
 そして今まで本に興味がなかった人へ、本は特殊なものではなく、
生活のなかのさまざまなモノとコトのなかにどこへでも入ってい
けるものなのだ、ということをお伝えしたい。
 アンティークの側から見ても「本」という人に近い存在が
共存することで雰囲気をより作れるのではないか…。
古本とアンティーク。
意外に近い存在なのに今まで別々にあったような気がする。
とだんだんかたまっていきました。
突然の企画のお誘いにもみなさん好意的に了解いただき、
どれだけ励みになったことか。

 はじめて参加店全員の顔がそろったのが1/23(土)。
みなさん、個性的で素敵な方ばかり。
ビールで乾杯しつつ活発に意見交換。
ここで私から参加店のご紹介をさせていただきますと。

ISHINNさんはお寺が集まる古い町、新坂町に店を構え奥様と
一緒に年中無休で営業している骨董店。ときどきカフェ
イベントやマルシェでお見かけして、センスのいいものが安いなぁと
感心していた。お二人とも気さくで明るく、見た目も中身も男っぷりの
いい店主とは私のなかの男気と妙にウマが合います(笑)。

stockさんはリトルプレスとカフェとギャラリーのお店。
『ふきながし』発行元でもあります。吉岡夫妻も古いものが大好きで、
年に一度ヨーロッパへ買い付け旅行に出かけています。スタイリッシュ
なものより、ちょっとぽてっとした手作り感のある食器や小物が多く、
それは「ふきながし」に流れる空気とも似ています。

青蛙洞さんは南光台にある古書店。オーナーは広告業界にいた方なので、
ビジュアル本が得意。扱うジャンルは幅広く、たまに「これなに?」
っていうものも。70〜80年代のカルチャー全般に精通していて、
会場ではカオス的異彩を放つこと間違いなし、です。
オーナーの幸三さんは配慮が細やかな、優しい方です。

ノワイヨさんはハーブ療法家の岩佐ゆみさんのお店で、
カフェと輸入食材品、さまざまな講座を行うサロンで構成されています。
ご主人の新吾さんはグラフィックデザイナーで、ブロカント
のトータルデザインを担当いただいています。
お二人とも本が大好きでお店にもたくさん。ブックカフェのようです。
今回はノワイヨ特製の手作り焼き菓子と、オリジナル・ステーショナリ
ーで参加します。売切れ必至コーナー。

HYGGE(ヒュッゲ)さんは大町にある北欧家具で有名なアンティーク店。
若いながらキャリアが豊富なオーナー沼倉さんご夫妻が笑顔で
迎えてくれます。店内にはヨーロッパ各地で買い付けた家具や小物が
ところ狭しと並んでいます。ブロカントではHYGGEさんの家具を
ふんだんに並べて会場づくりをする予定です。
大きなものも配達しますので、ぜひご覧くださいませ。

「だてや」さんは、もと「本にゃら堂」さん。心機一転改名しました。
古本屋ですが、最近はどんどん和本、紙モノにのめり込み、
独自の路線を歩みはじめている期待の人。ブロカントでは、絵葉書、
戦前の紙モノを大量に用意。自家用車を店舗に今日も東北の
あちこちを珍品求めてさすらっています。

マゼランさんは春日町にある古本カフェ。若きオーナー洋平君は
国立大哲学科卒→図書館勤務を経て開業。本の品性と知性を守り通
しているまっとうで少々ガンコな頼れる人なのです。
思想、現代アート、写真集周辺で参加。柔らなかお人柄ですので、
ご質問はお気軽に。知的な空気に酔いしれてください。

Morceau(モルソー)さんの出現はアンティーク好きにとって
昨年のトップニュースでした。
さりげなく陳列された商品は、じつは1センチ単位で決められている
のでは、というくらい完璧な構図で並んでいます。
穏やかなオーナー佐々木さんのお話を聞くと、確固とした美意識と
知識に裏付けされていて、並んでいるものがますます魅力的に見えます。
フランス仕入れ旅のお話も楽しい。

ラミンカ ミランカさんはまるで妖精の森に迷い込んだような気分になる
なんとも心地いいお店です。いい香りのするドライフラワーや石けん、
アンティークレースやボタンなど、ほっとするものばかり。
少々イカツイほかのお店のモノを優しく暖かく中和してくれるでしょう。
そしてラミンカさんがお店番の日はお客様の滞在時間が長いでしょう。

火星の庭。一番の古株。この企画の言い出しっぺ。PARCOには
「普通の本」を持っていくつもり。普通の本、の定義はむずかしいけど。
気になっていたけど読んでない。知っている作家だけど読んだことない。
だれにでも手が伸ばせて、深い世界を知る入り口になるような本。
そんな本を手軽にたくさん買っていただけるように。本を見たとき
「今ここで買わなくてもいいや」ではなく、「今ここで買いたいな」と
思ってもらえるよう、思い巡らせ工夫しようと思います。

 扱う商品は違えども、それを生業にしている動機やお店のあり方、
空気みたいなものに共通点がある10店だと思います。
 この企画では古いものへの愛着とプロ意識。それゆえの知識と
経験を持つ店主たちとの会話も楽しんでほしいものの一つ。
売っているものはすべて自分の目で選んで買取っているものなので、
並べているものは我が子のようで話は尽きないのです。
 今後キャラバン隊みたいに、「ブロカントギャルリーSendai」が
あちこちに出かけていって市をひらけたらいいな。
温泉街とか島とか駅とか。いづれ県外にも…夢は尽きません。

 ご興味を持っていただいた皆様、
「3/5〜15 PARCOでブロカント」
と覚えていただければ幸いです。
お知りあいの古いものがお好きな方へもお知らせいただけましたら
二重の幸いです。何卒よろしくお願いいたします。


「ブロカントギャルリー センダイ」2010.1.26  

「BROCANTE Galerie Sendai ブロカントギャルリー センダイ」

2010年3月5日(金)〜3月15日(月)
仙台PARCO 4階 スペース4
open/10:00〜21:00(最終日は18:00まで)

「ブロカントギャルリー センダイ」は、仙台の古本、骨董、
アンティーク家具&雑貨のコンセプトショップ10軒が一堂に
会してひらく「仙台発の蚤の市」です。
ぶらりとあなただけの宝さがしをしてみませんか。

*「ブロカント」は古モノ、古モノ商のフランス語の意。

 
     〜イメージ写真(Morceau 店内)〜

参加店/
ISHINN火星の庭stock、青蛙洞、ノワイヨHYGGE(ヒュッゲ)
だてや、マゼランMorceau(モルソー)ラミンカ ミランカ 

時代を写してきた印刷物。
絵本、70年代〜80年代の雑誌、ビジュアルブック、懐かしい単行本、
文庫本、古絵葉書、古切手、紙モノ。
手から手へ、海から海へ渡ってきた古いモノ達。
アンティーク家具、食器、文房具、小物。
そして、作家の手によって作られた一点ものの雑貨やアクセサリー。
場を彩るお花と手作りのお菓子も加わって賑やかに。
だれでも楽しめる蚤の市です。


佐伯一麦さんの「夜の文学散歩第二夜」2010.1.25  

「夜の文学散歩 第二夜」

仙台在住の作家・佐伯一麦さんを案内役に、
毎回一つの作品を読み解き、作者のつくりだす世界を味わいます。
文学を読む愉しみから、創作への入り口まで、
寄り道をしながらさまざまな文学を散歩してみませんか。
お酒と料理のあるテーブルを囲んで、
自由な雰囲気で文学を語り合える場です。
小説が好きな方ならどなたでもご参加いただけます。

2010年2月28日(日)19時〜21時

案内人:佐伯一麦さん(作家)
課題図書:古井由吉「杳子/妻隠」
会費:3000円(飲み物・料理つき。お酒を飲まれる方は3500円)
場所:book cafe 火星の庭
定員:15名


 ちょうど最新号の『すばる 2月号』では変わりゆく時代の「私」と
いうテーマで、古井由吉さんと佐伯一麦さんの対談が収録されています。
お二人には『遠くからの声』(新潮社/1999年)という往復書簡集も
あります。現役でおつき合いの深い作家の、芥川賞受賞作でもある
この作品を発行から約40年経った今どう読みなおすのか、
たいへん興味深く、刺激的な時間となりそうです。

*「杳子/妻隠」は現在品切れで、もし持っていない方、
図書館で見つからなかった場合は、私の方で探しますので
ご希望の方はお申込みのときにお伝えください。

*開催日決定前から2回目のお問い合わせを多数いただいており、
すぐ満席になる可能性があります。その際は申し訳ございません。

それではご参加を心よりお待ちしています。

book cafe 火星の庭
〒980-0014 仙台市青葉区本町1-14-30 ラポール錦町1F
tel 022-716-5335  fax 022-716-5336
OPEN/11:00〜19:00
定休日/毎週火曜・水曜
E-mail  kasei@cafe.email.ne.jp
URL  http://kaseinoniwa.com




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相変わらずの昼夜逆転生活。しかし昨日は市場で9:30集合。
2度の目覚ましでなんとか起きたものの廃人のよう。
トイレから出ると「ぎあーーー!」と悲鳴をあげる。
「お弁当ぉおおお!!」と叫ぶ。
私は市場のお弁当担当。今日のお昼の注文をし忘れた。
いつものおいしいお弁当屋さんは当日の大量注文は無理で、
必死で電話をしてなんとか12時までに数十個のお弁当を作ってくれる
ところを見つける。
一瞬血の気が引いた。だって、みんなお弁当楽しみにしているんだもん。
行く前に戦い終わった気分になって、結果も今イチ。
「な〜んだいつものお弁当じゃないのー?」と文句を言われ帰ってきま
した。今からパソコン画面わきに「お弁当」とシールを貼ります。


空気にむかって「すみません」 2010.1.23  

 空気に向かって「すみません、許してください」と
言ってしまいそうな、強烈な寒さの仙台です。
この寒空のなか、お店までいらしていただいてありがとうございます。
店内が少し模様替えになりました。
窓際におひとり用の読書席ができました。膝掛けも用意しましたので、
暖かくしてゆっくり読書を楽しんでいただければうれしいです。

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 いくつかの新しい企画のため、営業日も定休日も寒風のなかを自転車
で走り回っておりまして、ただ、それをここに書くとお店までせわしな
いように思われるのでは、と思い、年末から現在までの怒濤の日々を報
告するのはひかえておりました。本とお茶をおともに一人の時間をのん
びりくつろいでほしい、という思いで火星の庭をやっているので。
 その新しい企画が開催決定となりましたので、お知らせです。

 昨年夏から構想を練ってきました仙台の新しい古本+アンティーク市
の開催がようやく決まりました。仙台の個性的なお店10軒が集まって、
仙台駅前のPARCOで3/5〜3/15に開催します。
詳しいことは、次回ご報告します。

 仙台には個人店がかたまっているエリアはなく、古本屋や骨董屋、
家具・雑貨店は家賃の高い中心部を避けるように点在しています。
お客様にとっては一度にいろいろまわれると楽だし、
よりおもしろいだろうな、と思っていました。

 「古いもの」という共通点はあっても取扱うジャンルが違うお店が
集まって「仙台発の蚤の市」を作っていければ、
そしてそこでの興味を持っていただいた後、それぞれの日常のお店へも
足を運んでいただければ…。そんな夢を持っています。
最初に思いついたのは、8年くらい前でした。
どうぞご期待ください。

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 もう一つの街と本と人を結ぶ動き、Book! Book! Sendai 2010の
内容も固まってきました。今年はstockの吉岡さんが指揮をとり、
若いアイディアでお祭り色豊かなものになりそうです。
こちらはビジネスという考えをいったん脇に置いて、
街にむかっていろいろ試していくこと、失敗も成功もない世界。
その過程で何か気がつくこと、人と出会うことが大事で、
これは仕事の感覚だとできないので、貴重なことです。

 プロが集まる蚤の市と本好き有志の集まりBook! Book! Sendaiを
両輪にたくさんの人を乗せて、仙台の街を歩いたら
本をとりまく風景が少し変わって見えるかもしれない。
そんな気がします。

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 お知らせ。
★ 友部正人さんのライブはソールドアウトになっていましたが、
 キャンセルが2枚でましたので、もし行こうと思っていた方はぜひ。

★ 1/21(日)のあがた森魚さんのライブ(会場はエスプ塩竈)は、
 火星の庭のチケット分はまだあります。

★ 2月に10周年記念の感謝セールを行う予定です。どうぞお楽しみに。


原稿、進行中 2010.1.12  

 年明けに大泉さんが「原稿書いたかーー!」とやってきて、宿題忘れ
て怒られる生徒みたいに小さくなった。
「あのーそのーただ今構想を練っているところでして…」
そばにいた友人Wさんに
「守りに入っている久美子さんをはじめて見た」と言われる…。

 ちょうど佐伯一麦ご夫妻がいらしたところ、大泉さんたら、よりに
よって佐伯さんに「今度、前野久美子の本を出しますので」と話す。
あわあわわーー、いや私の本ではありません。仙台のブックガイドです。
「いや前野久美子の本だ!」「まだどうなるかわかんないですぅ〜」
こんな会話に苦笑する佐伯氏。す、すみません。と恐縮しつつ、
『からっぽを充たす』にサインしていただきました。残り5冊ですよー。

 ここでいよいよのっぴきならない気持ちになりその夜から店で原稿を
書きはじめ、たいてい明け方までやっているうち時間感覚が変になって、
昨夜は飲みに行って深夜に帰宅したのだが一睡もできなくなり、
定休日なのに朝9時から店に来ている…。ただ今20枚できましたよーー、
大泉さ〜ん。←「ゴールは200枚です」と言われそう。

 そういうことでものすごく文章を書いているつもりになっているの
ですが、こちらにはご無沙汰ですみませんでした。

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 3連休の前日、空手家の長田賢一さんがご来店。大きい長田さん。
火星の庭が小人の家のように見える。何度も世界一、日本一になって、
知る人達にとっては神様のような人であるのに、
朗らかでものすごく謙虚な方。
函に入った分厚い禅の本と整体の本をお買い上げいただく。
長田さんの空手は「空道」というものらしく、
現在はその師範として長田道場をひらいている。

  「試合はあくまで試し合い 普段の稽古こそが真剣勝負」
                  〜長田道場十則より〜
   
  今月、道場を見学させてもらう約束をした。
 体と心、両方を鍛錬してもうちょっと強くなりたい。

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 2/23(火)の友部正人ライブのご予約が早くも定員半分に
達しました。ありがとうございます!ひき続き、予約受付中です。

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 そしてもう一つの目玉。あがた森魚さんが
『ガロ』初代編集長・長井さんを偲んで映画上映とライブを行います。
         
あがた森魚「赤色エレジー」まつり
〜長井勝一さんを偲んで〜

2010年2月21日(日)12:30開場 
13:00〜映画「僕は天使ぢゃないよ」上映会 
           14:30〜トーク&ライブ

長井勝一漫画美術館(ふれあいエスプ塩竈内)

入場料/2000円

定員/50人(要申し込み・先着)

申込み/火星の庭&ふれあいエスプ塩竈まで電話かFAXで
火星の庭 : ★tel 022-716-5335  ★fax 022-716-5336
ふれあいエスプ塩竈:★tel 022-367-2010 ★fax 022-365-3741

主 催 book cafe 火星の庭
共 催 長井勝一漫画美術館
     (塩竈市生涯学習センター ふれあいエスプ塩竈内)
 
 
 会場の長井勝一漫画美術館にて。
   (先月のあがたさん来館時の写真です。)

上映される映画「僕は天使ぢゃないよ」の冒頭には、長井さんも出演し
ています。

 あがたさんが『ガロ』を読んだのは創刊号からで、函館にいた高校生
の時だそう。編集長、長井さんはどんな人?の質問に、「ああいう風に
厳しく、やさしく、冷静な人、そこからにじみ出る人柄を持っている
人はそうはいないよね。素晴らしい人。彼あっての『ガロ』」

 会場のエスプはいつも楽しいイベントをやっていますが、
3月は「南伸坊×ひさうちみちお×菅野修」原画展とトークがあります。
トークの聞き手は『アックス』編集長、手塚能理子さん。原画展が3/9
〜3/21。トークは3/13、入場無料。2/12より申込受付です。
菅野修の原画、見たいです。


友部正人 2010ライブツアー 2010.1.9  

 友部正人さんの東北〜函館のツアーが急遽決定しました。
本日よりご予約受け付けます。

 

★2010年2月23日(火) 19:00スタート (30分前開場)
★チケット3500円 要予約
★会場&予約受付=book cafe 火星の庭
         仙台市青葉区本町1-14-30-1F
         tel 022-716-5335
         E-mail  kasei@cafe.email.ne.jp


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ほかの会場のツアースケジュール。最終日が火星の庭ですよー。

2/19(金) 秋田市
『まど枠』
〒秋田県秋田市大町3-1-12
問018-827-6212
18:30オープン19:30スタート
3500円 ドリンク別途200円
http://madowaku-books.com/

2/20(土)弘前市
『asylum』
青森県弘前市土手町112
問017-231-0195(ハラッパ)
18:30オープン19:00スタート
3500ドリンク付き

2/21(日)函館市
『亀しょう』 
北海道函館市本町7-4
問090-1387-0363(吉田さん)
19:30オープン20:00スタート
3500円ドリンク付き


 秋田の「まど枠」さんは、アート、写真集を中心に
リトルプレスも豊富なセレクト書店。お店がある川反ビルは
趣のある古い建物で1階がギャラリー、2階が美味しい珈琲で
知られる「石田珈琲店」がはいっているビルの3階にあります。
まど枠さんに友部さんライブをお誘いしたら「ぜひ」ということで、
ツアーに参加していただけることになりました。
弘前の「asylum」も名高い音楽スポットで、
タテタカコさんのライブもやっています。
友部さんの歌ともにディープな東北が味わえるツアーとなりそう。
さらに函館まで行きます。
真冬の北国だからこそ音楽。どうぞお待ちしています。


「本のある風景」写真展 2010.1.6  

 1/5からメディアテークの3F市民図書館にて、
「本のある風景」写真展が開かれています。
これは、1/31(日)に同館でおこなわれる
図書館フェスティバルの先行企画で、
一般の方々に身の回りの本の景色を写真に撮ってもらい
展示しようというものです。
 
図書館に合うのではと思い、このアイディアを提案しました。
ポスターやチラシには火星の庭を使っていただいて(実物見るまで知ら
なかった)、メディアテークの受付わきの大きなポスターを見たときは、
一瞬、うわなんでここにウチの写真が、とびっくりしてしまった。
写真展は窓際の明るいところにいい感じで展示されていました。
図書館フェスティバル当日は1階のオープンスクエアにど〜〜んと
展示されます。
ほかの区図書館も巡回予定だそうで、ぜひご覧ください。
 
 子供と飼い犬が絵本を一緒に見ている写真がよかった。あとは晩酌の
テーブルに太宰の『津軽』とか、部屋の本棚をアップで撮っているのも
タイトルをじっと見てしまいます。
写真に添えられたコメントが楽しく、本と風景だけで物語を感じました。
まだ23日まで募集していますので、どうぞ皆様も参加してください。
写真一枚とコメントを提出するだけ。
応募用紙はメディアテーク、または火星の庭で配布中です。

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 年明けから大きな銅版画を飾っています。
蔵書票の大コレクターで知られるKさんが
「本が描いてあるからいいんじゃない?」と借してくれました。

 
  吉原英里「Tuesday of the man」 銅版画 15部のうち2番

テーブルの上の本は、『PICASSO』『new art '86』と読めます。
新聞はフランス語。苺模様のテーブルクロスが美しいです。
販売していますので、ご興味のある方はお声がけ下さい。

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 年明け2日営業してすぐ定休日になりましたが、
この間にお店の古本をかなり入れ替えしました。
家で過ごすのが多い季節、お供になる本が見つかりますように。
どうぞご来店お待ちしています。

 本の整理をお考えの方もどうぞお気軽にご相談くださいませ。
よく「どんな本がいいんですか?」と聞かれますが、
特定のジャンルや年代を集めているわけではなく、けっこう
何でもアリです。当店で扱いにくい本は市場へ出品するなど
方法はありますので、「売ろうかどうか迷っている」という段階でも
ご相談しながら最善の方法で本を活かしたいと思います。
どうぞよろしくお願いします!

来月は、2/21(日)にあがた森魚さんのライブ。
        (こちらは、会場がふれあいエスプ塩竈

そして、2/23(火)には、
 三宅伸治さんとのアルバムがもうすぐ発売の友部正人さんのライブ。
        (こちらは会場が火星の庭)

詳細は近々お知らせします!
どうぞお楽しみに。


迎春 〜賢治はほどほどに〜 2010.1.3  

 火星の庭3日より、営業はじまりました。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 仙台は雪の大晦日、元旦でしたね。
ときおり、ぬけるような青空が広がり、静かないいお正月でした。

1月3日営業というのは、今までなかったかと思うのですが、
いつもの方、はじめての方が途切れることなく来ていただいて
何よりの喜びです。ありがとうございます。

火星の庭のオープンは2000年4月16日。
2010年の今年は10周年を迎えます。

危なっかしい私たちがここまでやってこれたのは
理解のあるお客様に恵まれたからだと思います。
それは現時点の評価というより、期待や応援の意味を
込めて支えていただいているのだと思います。

応援していただいているお客様に甘えていては
いけないと思いつつ、この10年の自分の成長を思うと
情けない気持ちになってきます。
実は祝いたい、誇りたい気持ちよりは、
10年やってこんなものなのか自分、と愕然とします。

はじめるときは10年は空の彼方のお月様のようでした。
でも来てみると向山(仙台市太白区)くらいか。
ほんのちょっとしか進んでませんが、お月様めざして
またちょっとづつ歩いていくつもりです。
太陽は熱いそうだし、私は夜型だからお月様。

昨年は、
Book! Book! Sendaiを開催したこともあって、
「仙台」ということを今まで以上に考えた年でした。
まだまだ知らない仙台があり、やれることがあるのではないか
という気がしています。
幸い、街に対して同じ思いを持つ人達にも会うことができました。
焦らず、惑わず、人の言葉を信じ過ぎず疑わず、ときにはひとり、
ときには仲間と、ちょうどよくいきたいです。
(あ、また私のなかの賢治が出てきた。)
火星の庭では「経済」の話から「少女漫画」のトークまで、
中身の振り幅を大きくできたのがよかった。
川端純四郎先生や飯沢耕太郎さんのような柔軟な思考と、
分け隔てなく伝わる言葉を持つ方との出会いのおかげです。
6月は「わめぞ」の外市が仙台に出現。わめぞの皆様と東京や名古屋、
福島などから大勢の人が来てくれて、歩道にまで人があふれる壮大な
パーティーをしたことも夢のようだが、あの交わした笑顔は本物だ。

ケンがこれを作ってくれましたが、昨年の後半は静かに過ごそうと
思っていたのに、気がついたら月に何個もイベントが入っていた。
でも今やりたい、やらなければ、と思うものだけにしぼっている。
それが、多い。

今年は、古本屋とアンティーク屋のコラボ蚤の市や、出版計画があり、
6月はBook! Book! Sendaiが昨年とは違う趣向で開催される予定です。
街のことを考えるのは、けっして仙台や街のためとかではなく、
火星の庭がやっていくためには、
火星の庭だけがよくなるということはあり得ず、
同じスタンスのお店や人と(競争ではなく)ゆるくつながりながら、
街の空気が変わらなければ火星の庭も残っていけないな、
と思うからなのです。

えっ?何?
「大事なこと忘れている」ってケンが横やりを。
そうだ。営業時間が変わるのです。
当分の間、閉店時間が20時から19時になります。
その分、本の仕入れ、ホームページの充実、
古本のフェアや講座などに精力をかけて、
皆様にこれまで以上楽しんでいただけるようがんばりたいと思います!

2010年の火星の庭をどうぞよろしくおねがいします。


 
 
 


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