「北上川〜ヨシ原の春夏秋冬〜」

展示会期:2021年3月4日(木)〜4月5日(月)

展示告知「北上川〜ヨシ原の春夏秋冬〜」

2021.03.01

ごあいさつ

北上川は全長249キロ、東北一の大河です。石巻市北上町の河口付近には10キロ以上に渡ってヨシ原が続き、その面積は日本有数の規模を誇ります。川面を渡る風によってヨシがすれあい奏でる音も印象的で、「残したい“日本の音風景100選”」(環境省)にも選ばれています。

北上川河口のヨシ原は、明治から昭和にかけて行われた河川改修でできたものです。地元の人びとは茅葺き屋根の材料などにするため、冬になるとヨシを刈り取り、春にはヨシ原に火入れをしてヨシの芽吹きをうながしてきました。またオオヨシキリなどの鳥や昆虫、カエルやカニなど多様な生きものたちの大切な住処にもなっています。べっこうシジミをはじめとする魚介類も豊富で、人びとに季節の恵みを与えてくれます。

東日本大震災の大津波によって、ヨシ原の面積は約半分になりました。しかし10年の歳月が経ち、震災前の7割ほどまで回復してきています。人と自然のたくましさには驚くばかりです。これまで20年に渡って見つめてきたヨシ原の四季の営みを紹介します。

堀内孝

北上川〜ヨシ原の春夏秋冬〜 北上川〜ヨシ原の春夏秋冬〜

会期:3月4日(木)〜4月5日(月)

宮城県石巻市の北上川河口域には全国有数のヨシ原がひろがっています。
多賀城市在住の写真家堀内孝さんは、20年以上にわたってヨシ原に通い続け、そこに集まる昆虫や鳥たち、流域で暮らす人たちの姿を撮影してきました。

今回の作品展では『たくさんのふしぎ』(福音館書店)2021年3月号「海と川が生んだたからもの 北上川のヨシ原」からの作品を中心に、未収録の作品も展示いたします。

堀内さんの作品展は2013年、2019年のマダガスカルの写真展に続き、 三回目になります。
展示に合わせてオリジナルプリントの販売、『たくさんのふしぎ 海と川が生んだたからもの 北上川のヨシ原」の販売もいたします。
ぜひ広大なヨシ原の四季をみにいらしてください。ご来場をお待ちしております。