イベントのお知らせ
2025年9月
大橋由香子トークイベント「翻訳する女たち」の人生をたずねて
2025年9月11日
ーbook cafe 火星の庭 25周年記念 9月編ー
大橋由香子トークイベント「翻訳する女たち」の人生をたずねて
9月11日(木)19:00~20:30
会場:book cafe 火星の庭
料金:1000円+ドリンク代
定員:30名
要予約:kasei@cafe.email.ne.jp *お名前、人数をお知らせください
25周年記念のトークイベント9月編は、『翻訳する女たち』の著者でライターの大橋由香子さんをお招きします。
クリスティー、ナルニア国、ピルチャーの中村妙子、キング、アンネの日記、シャーロック・ホームズの深町眞理子、アシモフ、アルジャーノンに花束を、エリオットの小尾芙佐、ヘンリーくん、パディントン、ブルーナの松岡亨子。
作家名や作品を知っていても翻訳者まで知る人は少ない。ましてや女性翻訳家がひじょうに珍しかった時代にあって、翻訳家になるまでの紆余曲折の道のりは語られてきませんでした。それゆえ『翻訳する女たち』を読んで驚きました。本書は戦後、海外で書かれた作品を読者に届けてきた先駆者たちのしなやかな知性にあふれています。
『翻訳する女たち』は、光文社古典新訳文庫ウェブサイトに「”不実な美女”たち」と題して連載(2014年~2018年)されたインタビューがもとになっています。後半に書き下ろしとして「ひるがえりひるがえす女たち」をあらたに収録。加地永都子(『アンジェラ・デービス自伝 上・下巻』、ドレス・レッシング『アフガニスタンの風』)、寺崎あきこ(アリス・シュヴァルツァー『性の深層 小さな相違と大きな結果』)、大島かおり(『アーレント=ヤスパース往復書簡 1926ー1969』、ミヒャエル・エンデ『モモ』)との出会いが語られています。
翻訳という営みの奥深さ、女たちの多様な人生についてたっぷりお聞きします。
ご参加をお待ちしています。
ー大橋由香子さんからー
「火星の庭」25周年おめでとうございます。
私が時おり、仙台に足を運ぶようになって、半世紀になります。
オバの家に遊びに行ったり、友達と作ったミニコミを本屋さんに納品したり、
仙台の女性グループに呼ばれたり、強制不妊手術の被害者に出会ったり・・・。
賃金労働として、いろんな人(特に女の人)にインタビューしてきた私にとって、
出版社や本屋さんは、とても大切な存在です。
自分のなかの、散らかったアレコレが、『翻訳する女たち』に凝縮しています。
(『わたしたちの中絶』にも)
その本について、「火星の庭」というステキ空間でお話しできるとは、ありがたいことです。
ぜひいらしてください。
大橋由香子
大橋由香子:1959年東京生まれ。フリーライター・編集者、非常勤講師。著書に『満心愛の人 益富鶯子と古謝トヨ子』(インパクト出版会)、『ニンプ→サンプ→ハハハの日々』(社会評論社)、『生命科学者中村桂子』『同時通訳者鳥飼玖美子』(どちらも理論社)、『からだの気持ちをきいてみよう』(ユック舎)、『記憶のキャッチボール』(共著、インパクト出版会)、共編著に『福島原発事故と女たち』(梨の木舎)、『異文化から学ぶ文章表現塾』(新水社)、共編著に『わたしたちの中絶』(明石書店)ほか。
光文社古典新訳文庫サイトで「字幕マジマジックの女たち 映像×多言語×翻訳」、
エトセトラブックス「あの本がつなぐフェミニズム」をウェブ連載中。
「SOSHIREN女(わたし)のからだから」「優生手術に対する謝罪を求める会」メンバー。
「優生保護法問題の全面解決をめざす全国連絡会(優生連)」共同代表の一人。
エトセトラブックス「あの本がつなぐフェミニズム」
web連載のページはこちら!
https://etcbooks.co.jp/news_magazinetag/あの本がつなぐフェミニズム/