★追加上映の情報を、当ページの最下部に追記しました!★

 



  9月17日(木)に、火星の庭を会場として
  歴史社会学者の小熊英二さんが監督したドキュメンタリー映画
 「首相官邸の前で」の上映会とトークをおこないます。

 

  

          ★チラシ 表&裏 それぞれクリックで拡大します。★
 

  2012年夏、東京。約20万の人びとが、首相官邸前を埋めた。
  NYの「ウォール街占拠」の翌年、香港の「雨傘革命」の2年前のことだった。
  しかしこの運動は、
  その全貌が報道されることも、世界に知られることもなかった。
  人びとが集まったのは、福島第一原発事故後の、原発政策に抗議するためだった。
  事故前はまったく別々の立場にいた8人が、危機と変転を経て、
  やがて首相官邸前という一つの場につどう。
  彼らに唯一共通していた言葉は、「脱原発」と「民主主義の危機」だった――。
  はたして、民主主義の再建は可能なのか。
  現代日本に実在した、希望の瞬間の歴史を記録。

  企画・製作・監督・英語字幕:小熊英二
  撮影・編集:石崎俊一
  音楽:ジンタらムータ
  英語字幕校正:デーモン・ファリー
  出演:菅直人 亀屋幸子 ヤシンタ・ヒン 吉田理佐 服部至道 
     ミサオ・レッドウルフ 木下茅 小田マサノリ ほか
  配給・宣伝:アップリンク
  2015年/日本/109分/日本語[英語字幕つき]
  ©2015 Eiji OGUMA

  公式サイト:http://www.uplink.co.jp/kanteimae
  公式Facebook:http://bit.ly/kanteimaeFB

  公式Twitter:https://twitter.com/kanteimaeJP

  監督・小熊英二(おぐま・えいじ)
  1962年東京生まれ。出版社勤務を経て、慶應義塾大学総合政策学部教授。
  福島原発事故後、積極的に脱原発運動にかかわり、メディア上での発言も多い。
  2012年の著作『社会を変えるには』で新書大賞を受賞。他の著作に
  『単一民族神話の起源』(サントリー学芸賞受賞)、
  『<民主>と<愛国>』(大仏次郎論壇賞、毎日出版文化賞)、
  『1968』(角川財団学芸賞)など。
  映像作品の監督は今回が初めてだが、脱原発運動のなかで得ていた信用のために、
  多くの映像提供などの協力を得ることができた。

  監督のインタビュー http://www.webdice.jp/dice/detail/4792/

      『いろいろな見方のできる映画だと思う。
       見た後で、隣の人と、率直な感想を話しあってほしい。
       映画に意味を与えるのは観客であり、その集合体としての社会である。
       そこから、
       あなたにとって、また社会にとって、新しいことが生まれるはずだ。』
            <小熊英二監督の言葉>
           「首相官邸の前で」公式ホームページより

   

「首相官邸の前で」【仙台初上映!】


  2015年9月17日(木)
  会場/book cafe 火星の庭
  時間/18:30〜20:20「首相官邸の前で」上映 
     20:30〜21:30トークシェア
  トークシェアゲスト/中沢けい(作家・東京在住)
            佐伯一麦(作家・仙台在住)
            SEALDs TOHOKU
  料金(上映+トークシェア 要予約)
     一般・1000円
     大学生、20歳以下・無料 
  定員/30名限定(要申込)*席が埋まり次第〆切になります。
  予約&問合せ:kasei@cafe.email.ne.jp
  お名前、人数、電話番号、メールアドレス
   (大学生、20歳以下の方はお知らせください)

  

  *今回は30名定員の一回上映のみなのですが、
  10月に仙台市内の映画館での上映を実現したいと準備をしています。
  今回ご都合が合わない方、映画館で観たい方、
  満席で受付できなくなったときでもご覧になる機会があると思います!

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  「首相官邸の前で」の上映後、
  作家の中沢けいさん、佐伯一麦さんのトークをおこないます。

  そもそもこの映画上映のきっかけは8月下旬に、
  「首相官邸の前で」の試写をご覧になって感激された中沢さんが、
  この映画の自主上映をやりませんか?と旧知の作家仲間である佐伯さんへ
  相談のメールを送られたことから始まりました。
  その後、佐伯さんから火星の庭へ上映について相談があり、
  私も気になっていた映画なのでぜひとも実現したいと思ったのです。
  上映会でお二人のトークをしていただくことは自然な流れでした。

  トークでは、お二人の映画を観た感想と
  今の社会についてどのように感じているか聞けるでしょう。
  それは文学者による、
  学者や運動家、報道とは違う言葉に触れる体験になると思います。
  テレビやネットにあふれている物騒な言葉が飛び交う時こそ
  表現者、芸術家の言葉がとても大切だと思います。

  またトークシェアでは、
  仙台の大学生が中心となって安保法案反対の行動を精力的に起こしている
  SEALDs TOHOKUメンバーによる活動報告を交えつつ、
  来場者同士がフランクに対話する時間をつくります。
  今とこれからの社会を考える時間をいっしょに過ごしてみませんか?
  ゆっくりお茶を飲みながら。

  本作品は、
  9月2日から渋谷のアップリンクにて初公開、
  10月には山形ドキュメンタリー映画祭でも上映が決まっています。
  どんな映画か、まず観にいらしてください。お待ちしております!





  9月17日(木)におこなうトークシェア上映会「首相官邸の前で」に
  ゲスト出演される中沢けいさんと佐伯一麦さんからコメントをいただきました。
  当日は、映画鑑賞の後、お二人とSEALDs TOHOKUのメンバーを迎えて、
  フリートークの時間をもうけます。いろいろな考え、立場の方々と
  建設的な対話ができる場になるといいと思っています。

  【中沢けいさんから】
  
  監督をされた小熊英二さんは「なぜこの映画をユーチュウブにアップしなかった
  のか」という試写会に参加された方の質問に答えて「この映画を断片的なかたち
  ではなく2時間のまとまったかたちで集中して見てほしい」とおっしゃってました。
  そして、見た人が感じたことや考えたことを映画を見るという場所を共有した人と
  話し合って欲しいそうです。
  素人の乱による新宿東口の反・脱原発の集会は、
  反原連による首相官邸前の反・脱原発の金曜日抗議行動に繋がり、
  金曜日抗議行動は2012年8月の20万人国会包囲抗議により
  当時の野田首相との代表者会見へと繋がりました。
  また、そこで培われた方法論は、
  アンチ・ヘイトスピーチの路上での抗議さらには現在の安倍政権への抗議集会へと
  つながっています。
  これらは報道されることがこれまで少なかったのですが、
  確実に大きなうねりを作り出しています。
  皆様のお話合いのお手伝いをさせていただければ幸いです。

  <中沢けい>
  1959年生横浜市生まれ。千葉県立安房高等学校卒業。
  明治大学政治経済学部卒。
  1978年小説「海を感じる時」で第21回群像新人賞受賞。
  1985年小説「水平線上にて」で第7回野間文芸新人賞を受賞。


  【佐伯一麦さんから】
  
  以前、アスベスト禍を追って大阪の泉南地区を取材したときに、
  これほどの被害が出ていることがこれまで瞭らかにならなかったことについて、
  「無知ほど恐いことはない」と、地元の人が呻くように言っていたことを思い出す。
  まずは、いま日本で起こっていること、それをもたらした過去のことについて、
  この映画を通して皆さんとともに知ることから始めたいと思っています。

  <佐伯一麦>
  1959年仙台市生まれ。週刊誌記者、電気工などを経て、
  84年「木を接ぐ」で海燕新人文学賞を受賞してデビューする。
  主な著書に『ア・ルース・ボーイ』(三島由紀夫賞)
  『ノルゲ』『還れぬ家』『渡良瀬』など。
  ほかに、アスベスト禍を追ったノンフィクション『石の肺』がある。




  【追記】
  2015.9.14の庭番便り

  『首相官邸の前で』のお知らせ 【続報】
  

  9月17日(木)に火星の庭を会場として上映する、
  ドキュメンタリー映画『首相官邸の前で』は、
  先日お知らせしたところ、瞬く間にご予約で満席になったのも
  既にお伝えした通りです。ありがとうございます。

  火星の庭での上映は満席となってしまいましたが、
  アーケード通りの映画館【桜井薬局セントラルホール】でも
  上映される事が決まりましたのでお知らせいたします!
  上映日は10月24日(土)で、
  上映後には小熊英二監督とSEALDs TOHOKUのトークも行われます!

  上映時刻など詳しくは、桜井薬局セントラルホールのwebサイト
  http://www.sakura-centralhall.jp
  にて、情報をどうぞご覧下さい。(今日現在はまだ情報掲載されて
  いないようですが、この後、載ると思います。)

  たくさんの人にご覧いただけたらと思います。
  どうぞよろしくお願いいたします。

  ドキュメンタリー映画『首相官邸の前で』
  公式サイト:http://www.uplink.co.jp/kanteimae
  公式Facebook:http://bit.ly/kanteimaeFB
  公式Twitter:https://twitter.com/kanteimaeJP

  桜井薬局セントラルホール
  022-263-7868
  http://www.sakura-centralhall.jp




  【終了後のご報告】

  すこし時間が経ってしまいましがご報告です。
  9月17日(木)に、
  火星の庭店内でドキュメンタリー映画「首相官邸の前で」の上映を行いました。
  東京以外ではこの日が初上映!この後は各地での上映が予定されています。

  

  ドキュメンタリー映画『首相官邸の前で』
  公式サイト:http://www.uplink.co.jp/kanteimae
  公式Facebook:http://bit.ly/kanteimaeFB
  公式Twitter:https://twitter.com/kanteimaeJP

  
  上映後には、作家の佐伯一麦さんと中沢けいさん、
  学生団体・SEALDs TOHOKUのメンバーお二人をゲストに迎え
  トークシェアという意見交換の時間を設けました。

  
  佐伯一麦さん。

  
  中沢けいさん。

  さらに、この映画の監督である小熊英二さんが
  ちょうど同じ時間帯に東京新宿のネイキッドロフトでトーク中で、
  両会場をスカイプでつなぎ10分ほどですが
  小熊さんにも参加していただきました。
  

  主観になりますが感想を。
  この日、参院特別委員会で与党が安保法案を強行採決しました。上映会の2時間前でした。
  なんで今なのー!と頭が爆発しそうになりながらスクリーンを見つめました。
  3.11の大震災と原発事故に端を発した脱原発の市民運動はマスコミではほとんど報道されませんでした。
  ですが、ユーチューブ上には一般の人々が撮った映像が山のようにアップされています。
  小熊さんは歴史を記録することが社会学者の役割と思い、膨大なネット動画を編集して映画を作りました。
  出来上がったこの映画にヒーローは出てきません。原発事故という戦後最悪の人災を起こした日本に住む
  普通の人々(その中には日本在住のオランダ人もいます)が悩みながら少しずつ自分で考え行動し、
  言葉を獲得していく。
  その姿を劇的にではなく一定の距離を取りながら淡々と映していきます。
  インタビューを受ける8人の姿と20万人にまで膨らんでいく首相官邸前の
  デモの映像を交互に見ていると、デモの人達も群衆ではなく、一人一人が固有の一人なのだということに
  思い至ります。そして、怒りに震える顔や堪えきれずに涙を流す顔をきれいだなと思って見ていました。
  この人達の声をどう感じますか?と訴えるのではなく問いかける。
  虚言や煽動とは真逆の静かで熱い映画でした。

  トークシェアでは、まずSEALDs TOHOKUのメンバーに、発足の経緯とこれまでの活動
  を話してもらいました。学校に行って、バイトをして、就活もしながらデモを
  主催する。その日常と地続きの行動に希望を感じます。この日もこれから国会前へ行くという
  メンバーがほとんどで、皆で気をつけてー!と見送りました。
  その後中沢さんの提案で、隣の席の人同士で映画の感想を語り合う時間を取りました。
  堰をきったように対話の声がいっせい起きました。この映画の力がそうさせたのだと思います。
  佐伯さんが映画の編集が素晴らしいことに触れると、小熊さんとおつき合いのある
  中沢さんが「社会学者としての目が映画に活かされている」と説明。
  多くのデモに参加なさっている中沢さん(デモに初めて参加したのは8歳だとか!)
  はヘイトスピーチに対してや、現在の国会前のデモについてのリアルな体験談を、
  佐伯さんからはご自身も患われたアスベスト禍を追った経験に基づいたお話が語られ、
  お二人のお話に会場は引き込まれました。
  仙台は被災地でもあるので東京で撮られたこの映画を複雑な想いで観た人も
  多かったと思います。(アンケートには「東京でこんな動きがあったなんて知らなかった」
  「映画ととりのこされたグレーゾーンのギャップを感じています。」というのがありました。)
  参加者からの様々な感想も活発に話され、あっという間に時が過ぎていきました。
  
   
  後日、佐伯さんから
  「現在の政治(家)の言葉について、これからも考えたいと思っています」
  というメールをいただきました。
  
  中沢けいさんのツイートの言葉には、
  <小熊英二監督「首相官邸前で」を仙台で見てもらったのはとても良い経験になった。
   原発事故はまだ現在進行形で終わってはいない。深刻な打撃を与え続けていることを
  「火星の庭」にお集まりの皆さんから教えていただいた。>
   
   中沢さんの最新刊『ヘイトスピーチ・ダイアローグ』(人文書院)を当店でも販売中です。
   http://www.jimbunshoin.co.jp/book/b208121.html
   この本も言葉について深く考えさせられる内容です。 
  
  自主上映のお話をいただいてから3週間。ブックカフェの当店ができるのか心配でしたが、
  3日間で予約が満席(ご来場者40名)になり、このような場が作れてよかったと思います。 
   
  ご来場の皆さん、小熊さん、佐伯さん、中沢さん、SEALDs TOHOKUの皆さん、
  ありがとうございました!
  また、映画の配給元・アップリンクさん、スカイプでつないだネイキッドロフトさん、
  そして、上映のための機材や設備は複数の友人知人が快く貸して下さったおかげで
  上映ができました。みなさま大変お世話になりました。ありがとうございました!
  
         ◇ 

  火星の庭での上映は終了しましたが、
  この映画「首相官邸の前で」は、先日お知らせしました通り、
  仙台のアーケード通りの映画館【桜井薬局セントラルホール】での
  上映が決定しました!

  ドキュメンタリー映画「首相官邸の前で」 
  監督:小熊英二(歴史社会学者)
  10月24日(土)11:00、13:30、17:00 一日限り3回上映/上映時間109分
  前売券1500円 当日券1800円 学生・シニア1000円 高校生以下500円
  桜井薬局セントラルホール 022-263-7868
  http://www.sakura-centralhall.jp

  上映後に11:00〜の回は20分、SEALDs TOHOKU、
  13:30〜、17:00〜の回は各1時間、小熊英二監督とSEALDs TOHOKUを
  ゲストに迎えたトークシェアも行われます!

  前売券は、火星の庭でも販売開始しました!
  たくさんの人にご覧いただけたらと思います。
  どうぞよろしくお願いいたします。

  ドキュメンタリー映画『首相官邸の前で』
  公式サイト:http://www.uplink.co.jp/kanteimae
  公式Facebook:http://bit.ly/kanteimaeFB
  公式Twitter:https://twitter.com/kanteimaeJP




 book cafe 火星の庭
 〒980-0014 仙台市青葉区本町1-14-30 ラポール錦町1F
 tel 022-716-5335  fax 022-716-5336
 URL http://kaseinoniwa.com
 
 
 
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