前回の大好評にお応えして、火星の庭社会科シリーズ第二回をおこな
います。「おもしろかったー」「すっきりした」「ぜひ続編をしてくだ
さい」とたくさんの感想をいただいていました。
 ニュースや新聞で断片的にしか報道されない社会経済のことを、あく
までもカフェのおしゃべり感覚で、少しだけ学ぶ機会にできればうれし
いです。真面目に難しいこと考えましょうというのではなく、むしろ今
よりちょっと生活を楽しく、気持ちが軽くなるための家庭の経済学。
 講師の川端先生は、たいへん穏やかで、話し上手。名講義の評判が高
く、いつも講演は満員です。複雑で難解に思える出来事を、誰にでもわ
かりやすく話してくださいます。前回から8ケ月。世の中は変化し続け
ています。今回はどんな話が聞けるのでしょうか。
 どうぞお楽しみに!

               ★

火星の庭社会科シリーズ 第二回
「わたしの経済とせかいの経済のこれから」

日 時:2009年9月18日(金) 19:00〜20:30
場 所:book cafe 火星の庭
講 師:川端純四郎
料 金:500円(お茶付き)
定 員:約30名(要予約。eメールだと助かります。)
予 約:店頭・お電話・eメールで受付けています。
    お名前・お電話・参加人数をお知らせ下さい。
    電話番号 022-716-5335
    eメールアドレス kasei@cafe.email.ne.jp
 大きな変動が伝えられる“経済”。 中学生にも分かる内容をめざして,
いくつかの新聞を読み比べたりTVのニュースを見たりしながら,伝えら
れ方の違いや特徴,また,そのニュースで知らされていない部分につい
て講師の川端先生に解説していただきます。
 断片で知るだけではなく,“自分の目・自分の頭”で理解し判断する情
報の読み解き方を体験したいと思います。

               ★

<川端純四郎先生プロフィール>
1934年生まれ,東北大学文学部,同博士課程修了(宗教学専攻)。
1960年旧西ドイツ・マールブルク大学留学。
帰国後東北学院大学文学部教員として35年勤務し1999年退職。
ドイツ留学時にボンベイ(現ムンバイ)の子どもたちや中国からの留学
生と出会い,それをきっかけに歴史,経済,政治にも目を広げ,大学の
講義や海外の一次資料(英語,ドイツ語圏)からの情報を元に独自に学
びを重ねる。仙台北教会のオルガニスト(パイプオルガン)を55年勤
めており,バッハにも深い造詣がある。歴史的な視点から経済,政治,
音楽,美術などに関する専門的な知識を分かりやすく伝えることから,
市民主催の講座,「音楽と美術でたどる世界史」(1994年〜2000年)
「アフタヌーンレクチャー〜現代史を考える(22回)」(2003年〜
2005年)などの講師を務める。「九条の会」の全国講師団のメンバー。

著書:「J.S.バッハ 時代を超えたカントール」川端純四郎著(日本キ
リスト教団出版局)/「イエス」R.ブルトマン著,川端純四郎,八木誠
一訳(未来社)ほか多数。



 2009年1月30日に行いました第1回のご報告はこちら

       
          ★CLICK★




〜以下、終了後の『庭番便り』から〜
 先週9月18日の夜、
『火星の庭 社会科シリーズ』第2回
  〜わたしの経済とせかいの経済のこれから/お話:川端純四郎〜

  を開きました。

 
 大型連休の前夜にもかかわらず、参加者が20名。川端先生の話にひき
こまれあっという間の90分でした。「経済」なんていうと、大げさで小
難しいイメージですが、私たちが手にするお金がどう巡っているのかと
いうこと。なぜ均等にならず、偏るのかということも含めて。自分一人
だったら手がつけられない分野ですが、川端先生という素晴らしいナビ
ゲーターのおかげで、モヤモヤしたイメージのお金についてすっきりさ
っぱり。35年間大学の教壇に立たれていた経験もさることながら、先生
のユーモアと、やさしいお人柄も感じました。川端先生、今回も貴重な
お話をありがとうございました。
   

               ◆

 川端先生の話を聞くと、あたり前かもしれないけど経済って文学や美
術や音楽や映画や漫画や絵本や手工芸や人がするざまざまな表現とくっ
ついているんだな、と思う。私が好きな本に経済の話は出てこないけれ
ど、経済のことを知るとより深く本の世界が理解できるような気がする。
本の世界って人間の世界だから、人間の世界だけにお金があるから。経
済も世界中の人が共同でつくる作品といえるのかもしれない。人を喜ば
せたり、不快にさせたり、出来不出来がある。それを見るとその時代の
人間がわかる。だから火星の庭で経済の話をするのは「夜の文学散歩」
や「少女漫画喫茶」ともつながっています。

               ◆

 どんな話だったか、簡潔にまとめるのは難しいのですが…。クドくな
らないようにします。
 まず「100年に一度の経済危機と言うが、とんでもない。戦後の貧し
さにくらべたら今だって格段の豊かさです。」という話からはじまった。
昭和の戦争のときや、世界中から見たらまだまだ豊かな日本なのですが、
生活の不安は増すばかり。今の不況の根源がどこから来たのか。ベトナ
ム戦争があった40年前までさかのぼりました。
 企業利益と労働者給与と株主配当のアンバランス、日本の対外国別の
輸出入の推移(アメリカからアジアへ)、アメリカ国債の国別購入比な
ど、しかるべきグラフや数字(でもマスコミではほとんど流れない情報)
で示してくれるので、すっと頭に入ってきます。川端先生は終止「ねぇ、
経済っておもしろいでしょ」と穏やか。
   

               ◆

 ちょうど橋本治『大不況には本を読む』(中公新書ラクレ)を読んで
いたところだったのですが、橋本治と川端先生の言葉に共通点がいくつ
もあり驚いた。「これから経済はどうなるんだろう=教えてもらう」で
はなく、「これからの経済をどうしていくのか=考える」ことが迫られ
ている。「出版は不況に強いと言われてきた。不況のときは本を読み、
立ち止まって考えるのにぴったりだから。なのに出版も不況。それじゃ
黙っていられない」と橋本治。
 川端先生はいつもいらっしゃるとまっさき本棚をながめる。数秒後、
「あ、これはまだ読んでない」と堀田善衛『バルセローナにて』をお買
い上げいただく。その鮮やかな買いっぷりを見習わなければと思った。
 やっぱり長くなりました。サラリと数行で書ければいいとわかってい
るのですが…。社会科、これからも続けていきます。



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