2009年10月 → 戻る  
 
歩いて「金属の表情」を観に行く 2009.10.30  

 ブックデザイナーの岡田とも子さんの作品展に行ってきました。
金属造型作家の留守玲さんと市岡真治さんとの3人展です。
 
 
 鉄、銀、銅などの金属でできた器や食器、箱、ブックカバーや
アクセサリーが並んでいる。
紙のような木のような、石のような土のような…
それは金属のイメージをくつがえす「金属の表情」でした。
 
 銅の一輪挿しと岡田さんの手による帙(上が切れててすみません)。
鉄板と布、革で作られた瀟酒なデザイン。
なかの本は、『ビリー・バット』。ハーマン・メルヴィルの遺作。
訳者の留守晴夫さんは今年早稲田大学のアメリカ文学の教授を辞された
後、仙台にて圭書房を設立されました。
『ビリー・バット』は第一冊目です。(火星の庭でも販売中。)

 ため息をつきながらひとつひとつを観る。見応えのある展示。
11/7日まで。

「金属の表情」
10/28(水)〜11/7(土) 11:00〜18:00 最終日16:00 日月火祝日休み
スペース en
仙台市青葉区上杉5-3-53 tel 022-225-4038

作家:市岡真治/留守玲/岡田とも子


*11/7(土)13:00〜14:30 
留守さんによる金属作品をつくるワークショップがあります。
参加費3500円(材料費込み)詳しくはギャラリーへ。

               ◆

岡田さんには 『Book! Book! Sendai 2009 ~6月の仙台は本の月~』
での、展示と製本講座で大変お世話になりました。
そのご報告ページはこちら
    
      
click           click


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 「私は猫ストーカー」の仙台上映は10/30(金)までですが、
夕方と夜の回なので、まだの方はぜひ!私は休みの日に観てきました。
ハルミンさんファンの娘と。うれしいことに、場内はけっこうなお客様。

ハルミンさんの絵が動くたびに、二人でうふふーと笑い、
ハルが猫を探していると「うしろ!塀のうえ」と
スクリーンに向かって叫ぶ娘を制したり。
一緒に猫ストーカーをしている気分でした。
 いったいどうやって撮影しているのか。
猫より低い目線になるというのは奇妙な、どきっとする感覚でした。
小人になったような。帰り道は、
「♪ねこ、おい・かけて ねこ、お・い・かける 
 わたしは〜ねこースト〜カ〜♪」
と二人で歌いながらスキップで帰りました。

仙台フォーラムHP http://www.forum-movie.net/sendai/
「私は猫ストーカー」公式HP http://nekostalker.jp/
こちらに監督インタビューのページありました

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 先日の「夜の文学散歩 第一回」を朝日新聞でご紹介いただきました。
ひそかなブームになっているという読書会。というテーマでした。
仙台で開かれている読書会2ケ所のうちの一つとして、
当日のことがけっこうくわしく載っています。
 そのあと電話でお問い合わせをいただいていますが、
次回は来年早々の予定。
佐伯一麦さんからは課題図書の候補作の連絡をいただきました。
あの人のあの作品。読み解くのが楽しみでもあり、難しそうでもあり。

   第一回のご報告はこちら

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 それでは「空カフェマーケット」のレポートです。

  

 土湯温泉街を過ぎて、旧道の曲がりくねった坂道をのぼると、
土湯峠の頂上に空カフェがあります。
 

 カフェの目の前にびっき沼と呼ばれる森に囲まれた沼があります。
紅葉は終わりかけで、冬を前に残り火のような色と静寂に包まれて
いました。
 

 この日は朝に雨が降っていたので、雨体制でほとんどのお店が
屋内に。外は、飲食ブースとお花屋さんと私たち。
母屋や蔵のなかにもお店がたくさん。
人気のお菓子は行列になって30分で売り切れたそう。
地元バンドのライブまであって、楽しい雰囲気。
この山の中までよくぞこんなに、という数のお客様。数百人?
 

 駐車場からひと箱ずつ(草地なので台車が使えない)丘の上の
会場まで運ぶ。「わー、本だぁ」とすれ違うお客様に言われる。

 自前でデザイン&制作したstockさんの什器が初お披露目。
なんとも素敵ですねー。
 

 火星の庭の古本は、草の上に倒れている木のそばに。
  
おぉ、似合っている。人も集まってきた。
 
 洋書絵本、古い『こどものとも』『かがくのとも』が人気。
 
 今まで古本屋の出店はなかったようなので、どうかなーーー
と思っていましたが、お客様から喜んでいただきほっとしました。

 それにしても素晴らしい環境。築100年にはなろうかというこの建
物は、オーナー夫妻の奥様のひいおじいちゃんが木こり(!)をして
いて、先祖代々住んできた家だそうです。
 老朽化した家を再生し、カフェに生まれ変わってたくさんの人を喜
ばせていることを、天上でひいおじいちゃんはどんなに喜んでいるこ
とでしょう。 
  
 仙台からも1時間ちょっとで来れるので、冬期(11月中旬〜4月中旬)
はお休みなのですが、春になったらちょくちょく遊びにきたいです。

 空カフェさん、参加させていただいてありがとうございました。
誘ってくれたstock吉岡夫妻、たいへんお世話になりました。感謝です。


少女漫画喫茶終了。ふちがみとふなとライブ 2009.10.29  

 少女漫画喫茶が今週月曜日で終了いたしました。ご来場いただいた皆
様に感謝申し上げます。楽しんでいただけたでしょうか。やっている方
は、めちゃめちゃ楽しかった。イベントだと知らずに入ってきた常連さ
んが仰天して「どうしたの?心境の変化?」と心配されたけど(笑)。
 また地味なお店に戻りました。反動か、「和の住まい」コーナー作っ
ちゃった(笑)。脈絡のない火星の庭。いい意味でこだわりなく、おも
しろいことをしていこうと思います。
 少年少女漫画SALEは期待が大き過ぎて、及ばず。まぁ、ふだん漫画
に力を入れているわけではないので、いきなり万単位のプレミア本を並
べても客層が合わないということ。火星の庭オープン当初は本棚一本分
の少女漫画があったんですが。思い入れが強過ぎてやめたんでした。
(ケンが担当の特撮コーナーも2年でやめた。)売るのも仕入れも難し
いプレミア漫画。大切に売っていこうと思います。
 今回は飯沢耕太郎さんとPippo、ウサリンのトーク&ライブが念願か
なってできたことがうれしかった。仙台まできていただき、ほんとうに
ありがとうございました。
     

 さてさて、お店があるかぎりゴールはございません。1冊でも本を
手に取ってもらうためには…、あっちこっち考える秋でございます。


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 今年もふちがみとふなとさんが仙台へ歌いにきます。深まる秋に歌と
コントラバスの音色をぜひどうぞ。

<ふちがみとふなとライブ>

  2009.11.9(Mon.)
  会場:近藤商店(仙台市青葉区国分町)
  open 18:00/start 19:00
 前売2500円/当日3000円(ドリンク別)
  tel.090-2777-0183

 2年続けてこの季節に火星の庭でライブをしていました(2007年 &
2008年)が、今回は近藤商店さんが会場。
 近藤商店はお酒も料理もおいしい仙台が誇る名店。ふだんは一見さん
お断りなのです。最高のシチュエーションで、心からおすすめできる
ライブ。予約は火星の庭でも受付中です。
 ★火星の庭メールアドレス kasei@cafe.email.ne.jp
   までお名前と人数をお知らせ下さいませ。

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 本日より京都でcafe de pocheのイベントが始まりました。火星の庭
も古本市で参加させていただいています。関西のみなさま、どうぞよろ
しくお願いします。こちらでもふちふなさんのライブがあります。

    ◆ clickで詳細表示

   cafe de poche vol.8 −私的読書週間− 〜音楽〜
   2009.10.29(thu) 〜 11.1(sun) and 11.3(Holiday)
   12:00〜19:00
   ※11.3のみCafe 11:00〜14:00(LO), Live 17:00〜
   at : trico+(京都市左京区北白川西瀬ノ内町27-1 )
     

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 火曜日の夜は、久しぶりにBook! Book! Sendaiの集まりが火星の庭
で。来年の活動を話し合いました。フリーペーパー、講座、一箱古本市
のことなど、今年6月にやったことを発展させながら、新たな展開にな
りそうです。
 終了後、「今日なにも食べてない(21:30)」と言うジュンちゃんと
飲みに行きたそうな吉岡くんがどっかへ行こうと。「行く行く」と言っ
たのは私だけで、みんな大人な対応。これじゃいつもの飲んだくれ3バ
カトリオじゃん(笑)。強引に正実さんを連れていく。ジュンちゃんの
白血球をどうやったら増やせるか、という話題からどんどん脱線し、笑
い過ぎてお腹が痛くなった。う、4バカトリオだった。

    Book! Book! Sendai webサイトはこちら
    


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 あがた森魚さんのライブ、着々とご予約をいただいています。お早め
にどうぞー。
    
◆ clickで詳細表示

   「あがた森魚 もしもぼくが古本屋の店主だったら」

        

          clickで拡大します


★1「あがた森魚 セドリック文庫」 11/19(木)〜11/24(火)
    〈 あがた森魚さん在店日=11/24(火)16:00〜18:30 〉

★2 あがた森魚トーク&ライブ 2009年11月24日(火)
   19:00〜21:00 (開場18:30)
   チケット:2500円(1ドリンクつき) 限定30名
   チケットは火星の庭店頭にて販売

      ※電話、メールでお申し込みの方に
       チケットの郵送もいたします。(代金は口座振り込み)
       電話=022-716-5335 火星の庭
       メール=kasei@cafe.email.ne.jp
 
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 次回は「空カフェマーケット」のレポートをします。

    ◆ clickで詳細表示


「少女漫画喫茶トーク&ライブ」番外編 & あがた森魚さんの企画 2009.10.24  

10/17の「少女漫画喫茶トーク&ライブ」レポートの続きです。
 ( ★レポート前半はこちら ★レポート後半はこちら ) 

               ◆

 翌日、Pippoとウサリン、豆ちゃんは漫画家のいがらしみきおさんに
連れられて仙台スウィーツめぐりに出かけた。

 今回は飯沢さん、Pippo&ウサリンに会えるだけでなく、豆ちゃんが
くるのを楽しみにしていた。豆ちゃん本人と、豆ちゃんのブログのファ
ンなのです。このおトボケ・シュールな世界は、「私は本になりたい」
ジュンコちゃんと双璧なのではないかと。
 仙台ではPippoの豆イジャー(マネージャー)として、場を和ませな
がら裏方の仕事をきっちりやっていただいて大助かりでした。ライブの
打ち上げの終盤、豆ちゃんがぱたっとイスの上で寝る。あぁ〜気を張っ
ていたのだなーと思った。豆ちゃんのiphoneから流れる中島みゆき、
テレサ・テン…。あ、みんなでカラオケ行こうかと思っていたんだ。
起きたら誘ってみようかな、などと思いながら夜が更けていった。

 スウィーツめぐりから皆様が戻ってくると、いがらしさんには「スウ
ィーツ紳士」という称号がついていた。「青葉城の石垣」というチョコ
ケーキを食べたそう。木綿豆腐くらいの大きさ(笑)。外が暗くなって、
お別れの時間。楽しいことはあっという間に過ぎていきます。でも、ま
たすぐ会えるような気もする。一人で店番だったので、外まで見送りに
出れなくて心残りもあるけれど。
 大きな声で「ありがとう。気をつけてね」と言った。

飯沢耕太郎さん、Pippo、カヒロさん、ウサリン、豆ちゃん!
ほんとうにいい時間をどうもありがとうございました。

               ◆

    飯沢耕太郎さんの著書とPippoさんのCD、
      火星の庭にて好評発売中!(下記全て税込表示)

    『戦後民主主義と少女漫画』(PHP新書)777円
    『茸日記 飯沢耕太郎詩集』(三月兎社)2000円


    PippoのCD
    『Yellow Orchestra』1500円
    『下町ぴっぽん娘』  800円
    『近代詩朗読集 てふてふ 一匹目』800円
    『近代詩朗読集 てふてふ 二匹目』800円

               ◆

 イベント後も、少女漫画喫茶、少年少女漫画SALEのご好評をいただ
いております。開催は26日(月)まで。ご来店をお待ちしています。

      


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 少女漫画企画の真っ最中ですが、11月のご案内です。
あがた森魚さんの古書店「セドリック文庫」!が火星の庭に出現します。

    「あがた森魚 もしもぼくが古本屋の店主だったら」

        
          clickで拡大します


★1「あがた森魚 セドリック文庫」 11/19(木)〜11/24(火)
    〈 あがた森魚さん在店日=11/24(火)16:00〜18:30 〉

★2 あがた森魚トーク&ライブ 2009年11月24日(火)
   19:00〜21:00 (開場18:30)
   チケット:2500円(1ドリンクつき) 限定30名
   チケットは火星の庭店頭にて販売

      ※電話、メールでお申し込みの方に
       チケットの郵送もいたします。(代金は口座振り込み)
       電話=022-716-5335 火星の庭
       メール=kasei@cafe.email.ne.jp
 

(★1)火星の庭店内にあがた森魚古書店がオープン。
    あがたさんの秘蔵書、おすすめ本を販売する初の企画です。
    音楽、映画、探偵、冒険物、少年、タルホなどなど、
    あがたワールドをたっぷり堪能できる小さな古本屋が出現し
    ます。
    11/24(火)にはあがたさんが店主をつとめます。
    (★1)は入場無料。

(★2)トークでは「古本屋になるのが夢だった」と言うあがたさんの、
    古本屋をめぐる愉しみを語っていただきつつ、ライブもたっぷ
    りあるファンにとって夢のような企画です。

               ◆

 「古本屋になるのが夢だった」というあがたさん。あがたさんと
30年以上おつき合いがあり、いつも火星の庭に連れてきてくれるOさん
から、火星の庭に仮設のあがた森魚古書店を開かない?と持ちかけられ、
それはおもしろそうと、妄想を膨らませてきました。うれしいことに、
あがたさんご本人が大乗り気だと。
 先日打ち合わせのため、あがたさんが火星の庭まで来て下さいました。
    
 と言っても「好きなようにして、ぜんぶまかせるから」と言われて、
話はすぐ別のところへ。うつむき加減にぽそぽそと話されることが、
妙な可笑しさと魅力があって、くぃーーんとひきつけられます。

               ◆

 11/24(火)当日は、あがたさんが火星の庭で古書店店主をつと
め、夜はトークとライブがあります。どうぞお見逃しなく。

 この企画は「秋深しあがた森魚の三変化」として仙台で3夜連続
であがたさんのライブを行うその一つ。
 初日は映画館。2日目は古本屋(当店)。3日目は喫茶店流し。
それぞれ趣向を凝らしておこないます。
 
          clickで拡大します


               ◆

 あがたさんは、10/17の朝日新聞土曜版「be on Saturday」に
一面と三面で特集されています。神田神保町の映画専門古書店「矢
口書店」の写真と「赤色エレジー」の歌詞も載っていました。

 そして。あがたさんのドキュメンタリー映画「あがた森魚ややデ
ラックス」も東京で公開がはじまりました。監督は、若松孝二監督
作品、河瀬直美監督作品などに参加し、長編デビュー作『半身反義』
で国際的評価を集めた新鋭女性監督・竹藤佳世。そして、これまた
あがたさんと30年来のおつき合いという、『A』『A2』の森達也が
監修。映画のホームページでは予告編が観られますので、どうぞ。
仙台は来年春ごろかも、ということです。

  映画「あがた森魚ややデラックス」ホームページ
        http://www.yayadeluxe.com/index.html


               ◆

 なんだかたいへんいいタイミングに、いろいろな幸運が重なって、
スペシャルな企画をさせていただきます。楽しんでいただければさ
いわいです。

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 あぁ、明日の空カフェ・マーケットの本の値付けが終わりません
……。昼間は、向かいの駐車場に車を止めてその中で作業する。
お店が忙しくなるとケンから電話で呼び出され、一段落すると荷台
で黙々と値付け…。腰、いたぁ〜。明朝7時出発予定。長距離運転、
気をつけねば。
     ◀ click


『少女漫画喫茶 トーク&ライブ』レポート 2009.10.22  

 飯沢耕太郎さんによるトーク「ぼくの好きな少女漫画」の後半は、お
客様に持ってきていただいた少女漫画を見せてもらいました。
       
 『日本語ビジュアル系』(角川oneテーマ21・2009年刊)の著者で、
尚絅学院大学の秋月高太郎さんが三原順の『はみだしっ子』をあげると、
飯沢さんも今一番惹かれている少女漫画家であり、三原順をテーマに本
を書きたいと思っていることを告白。秋月さんは、高校時代に『はみだ
しっ子』があまりにも好きで、いつもお守りのように持ち歩き、修学旅
行の京都にも持っていったとか。「手元にないと不安だった」そう。
 漫画家のいがらしみきおさんもいらしていて、いがらしさんは陸奥A
子。「この楽園のなかのような世界が好き(笑)」と語っていました。
 ほかの方はくらもちふさこ、大和和紀など、往年の少女漫画家たちへ
の熱い想いを語ってくれました。
 トークの〆に飯沢さん。「戦後民主主義というのは、少女漫画的な感
性を切り捨てて発達し、どんどん拡大してグローバリズムまできた。
よって今の生活があるわけだけど、その後、世の中がうまくいっている
ようには思えない。ぼくにとっての「きのこ」にも言えるんだけど、社
会の別のあり方のヒントが少女漫画には隠されているような気がします」

 私のレポートではまったく不十分ですが、分析と理論、感受性と詩情
が両立した素晴らしい少女漫画講義でした。

               ◆

 そして第二部はPippoとウサリンのライブです。体験的少女漫画の時
間。ほんとうに少女漫画雑誌から飛び出したような雰囲気。歌い、演奏
しながら、飛んだり、踊ったり。明るく、ときに切ない歌が弾けていく。
   
 中盤はPippoのもう一つの世界。近代詩の朗読。この日は、八木重吉、
尾形亀之助、J.プレヴェール、山村暮鳥の4人。詩がこんなにも素直に
まっすぐ朗読されているのをはじめて聴いた。すっと心に入っていく。
詩であることを忘れ、人の心が鏡に映ったのを観ているような自然な体
験だった。たぶんPippoは数えきれないくらいそれぞれの詩を読んでい
て、体のすみずみまでいき渡っているのだろう。詩が肉体を持っている
ようだった。
       
後半にまたライブ。飯沢さんがリコーダーと最近弾きはじめたというウ
クレレで参加。しかし、飯沢さん、何でもできるんですね。「キノクリ
キノクラ」と「銀塩写真」の2曲は、作詞も飯沢さん。「銀塩写真」は
この日初公開の新曲で、全ての曲がPippoの相棒のカヒロさん作曲。
飯沢さんとはこの日がはじめての共演なのに息もぴったり。盛り上がり
ました。
   
最後の最後に「下町ぴっぽん娘」で手拍子に湧く。助っ人で来てくれた
「わめぞ&リコシェ」の豆ちゃんも飛び入りで踊る。この音頭の振り付
け師なのだ。火星の庭がすっかりPippoワールドになってファンタジッ
クなライブが幕を降ろしました。

 番外編へつづく。


『少女漫画喫茶 トーク&ライブ』といろいろお知らせ  2009.10.202009.10.20  

       

 ただ今開催中の「1970〜80’s少女漫画喫茶」の関連special企画、
飯沢耕太郎さんとPippo&ウサリンのトーク&ライブイベントを、
10/17(土)に行いました。
 第一部・飯沢耕太郎さんによるトークショー「ぼくが好きな少女漫画」
第二部・文系ファンタジックシンガーPippo&ウサリンによるライブ
と、二部構成でお送りしました。ご来場の皆様ありがとうございます。
      
 出演の飯沢さん、Pippoさん、そしてウサリン、楽しくて素敵な時間
をどうもありがとうございました!

               ◆

 まず第一部・飯沢耕太郎さんによるトーク「ぼくが好きな少女漫画」。
     
 写真評論家として知られる飯沢さんがなぜ少女漫画なのか。少女漫
画と出会った高校時代の話、70年代に少女漫画が花開いた状況、『戦
後民主主義と少女漫画』(2009年発行/PHP新書)を書くに至った経
緯、現在の視点から見た少女漫画の魅力、可能性など語ってくれました。
通りのよい声で、リズミカルに流れるような語りに会場は熱心に聞き入
っていました。
   
 評論家の視点で少女漫画が読まれたとき、驚くような話がいっぱい。
私などはただ物語に没頭するばかりで、作者の特殊な表現力、時代性
などを感じるところまではいってなかったので、ここでもまた「読み
の深さ」を思い知ったのでした。
 飯沢さんが一貫して少女漫画作家に寄り添い、共感している姿にも
うたれました。「戦後民主主義」というマッチョな、男性的理論によ
る社会構築に対して、同じ高度成長期に発達した少女漫画が「怯え」
「震え」「内向」する姿で無言の抵抗をしていたということに、その
時期、少女だった自分を重ねて納得ができました。

    ★この後は、Piipo with ウサリンが登場してライヴ。
         次回の庭番に続きます!
         

     Pippoさんとカヒロさんのブログで既に
     火星の庭でのライヴのことを書いて下さっています。
     リコシェ・豆ちゃんはTwitterで実況中継してくれました。
     こちら と こちら と こちら

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 火星の庭で飯沢さん・Pippoさんのトーク&ライブを行った同じ17日
には、先日の庭番便りでもお知らせしましたように「仙台フォーラム」
で浅生ハルミンさん原作の映画「私は猫ストーカー」が公開初日を迎え、
鈴木卓爾監督のトークショーが開かれました。その翌日、東京へ戻られ
る前に、鈴木監督がお茶を飲みに寄って下さいました。

      
      「皆さん是非観に来てください」と
       穏やかで優しげな鈴木卓爾監督

映画「私は猫ストーカー」は、仙台フォーラムにて好評上映中!
仙台フォーラムHP http://www.forum-movie.net/sendai/
「私は猫ストーカー」公式HP http://nekostalker.jp/
こちらに監督インタビューのページありました

 
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 京都・cafe de pocheさんの古本マルシェに、お誘いいただいて
参加させていただくことになりました。
 本日、火星の庭より京都へむけて古本を発送いたしました!

               ◆

   cafe de poche vol.8 −私的読書週間− 〜音楽〜
   2009.10.29(thu) 〜 11.1(sun) and 11.3(Holiday)
   12:00〜19:00
   ※11.3のみCafe 11:00〜14:00(LO), Live 17:00〜
   at : trico+(京都市左京区北白川西瀬ノ内町27-1 )
     

   〜以下、cafe de poche webサイトより引用です〜

  cafe de pocheはスタッフのセレクトした本でつくる期間限定
  のブックカフェです。8回目となる今回のテーマは「音楽」。
  音楽を楽しむためのテキスト、読書を楽しむための音楽。音を
  感じる小説や音楽家にまつわる本、解説、詩集、音楽雑誌、楽
  譜、コンサートのパンフレット、ライナーノーツ・・・
  そんな“音楽”をイメージする本や印刷物、“本”を感じる音楽を
  たくさんご用意してお待ちしています。
  最終日には、たくさんの本に囲まれたギャラリーでのアコース
  ティックライヴを開催。
  スタッフ・ゲストの蔵書放出の古本マルシェも開催します。
  紅葉あざやかな秋のひとときを、お気に入りの一冊、そして
  一曲とともに。

◆ライヴ(予約制) 
  11月3日(火・祝)Open.16:30 Start.17:00〜
  出演:ふちがみとふなと / 吉田省念と三日月スープ
  Fee 2500円(tax in) Drink持込可
  予約受付開始 10月10日(土)10:00〜
  cdp@zacca.comまでメールにてお申込下さい。
      (先着順/定員になり次第締め切ります)

◆古本マルシェゲスト
  古本オコリオヤジ 古書善行堂 古本けものみち 
  トビラノラビット堂 book cafe 火星の庭 アトリエ箱庭 
  貸本喫茶ちょうちょぼっこ KARAIMO BOOKS 
  ポコモケ文庫 ほか

◆cafe de poche による小冊子、CDP vol.1「音楽と本と人」
 を限定販売します。
 コラム:松田 “CH(A)BE”岳二(Cubismo Grafico)、
     渕上純子(ふちがみとふなと) …and more

◆ 期間中、六曜社地下店焙煎のコーヒー、Luluの焼菓子を
  お愉しみいただけます。

◆ 11月1日(日)には数量限定の“三日月スープランチ”を予定
  しております。

◇cafe de poche
 produced by 小西佐紀子/大林ヨシヒコ/伊東琴子/ナカムラユキ
 http://cccc.raindrop.jp/cdp/cdp/

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 福島県土湯温泉町の『空カフェ』で10/25(日)に行われる「空カフェ
・マーケット」に初参加、古本を出品いたします。stockさんとの共同
出店で、私も会場に行ってます!びっき沼のほとりにある空カフェは、
自然いっぱいの気持ちのいい場所です。空カフェさんのマーケットはいつ
も大人気でお菓子など、あっという間に売り切れてしまうそうで、カフェ
好き、美味しいもの好きは要チェックですー。
  
 今年の開催は今月が最後で、春まで冬期休業になるそうです。
当日は、飲食の屋台、野菜、果物、アンティーク、雑貨が20店以上集まり
ます。火星の庭も自然のなかで読みたい本をたくさん持っていきます。
古本!紅葉!温泉!満腹!ぜひ遊びに来てください〜。

『空カフェ』http://bikkiv.blog45.fc2.com/
 土湯温泉 http://www.tcy.jp/

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 三角フラスコの公演「星屑とボタン」、本日初日でした!

「星屑とボタン」
[仙台公演] 10/20(火)〜10/22(木)
エル・パーク仙台スタジオホール
料金 前売2300円 当日2800円
詳細は → 三角フラスコ http://www.frascoweb.jp/
火星の庭でチケット好評販売中。

 そして明日=10/21(水)・昼の部(14:00開演)の上演後、『ポスト
パフォーマンストーク』として、脚本・演出の生田恵さんと私がお話し
することになっております。
 昨年の「NO fear」のポストパフォーマンストークにひきつづき、
今回も声をかけていただいたのでした。



では明日、会場に行ってまいりま〜す。


少女漫画喫茶はじまりました 2009.10.15  

  

 今日から少女漫画喫茶はじまりました〜。火星の庭もきらきらしてい
ますー。

 

 飯沢耕太郎さんからこの期間だけお預かりした名作少女漫画の数々を
カフェでご自由にお読みいただけます。(これは非売ですので閲覧のみ
でお楽しみ下さい。)
 飯沢さんの著書『戦後民主主義と少女漫画』(PHP新書・2009年刊・
税込780円)も入荷、販売開始しました。

 花はあえて造花。少女漫画の虚構性にならって。微妙にズレている
センス、チープ加減がいいかと。

 

 少女漫画=ギンガムチェック、水玉、いちご…
キーワードは「ラブリー」。笑っておつき合いいただけましたら幸い。

               ◆

 できるかどうか自信なくて告知してませんでしたが、「少女漫画喫茶
限定メニュー」登場です。

 
 「ハロウィンセット」かぼちゃタルト&かぼちゃクッキー&チョコク
ッキー。

 
 「パイセット」ピーナツとチョコの2色パイ。
以上は、パン工房麦さんにお願いして作っていただきました。

 

 「シナモンフレンチトースト」パン工房麦のパン・ド・ミー、和田さ
んの有精卵、よつ葉低温殺菌牛乳、無塩バター、山形県朝日町のさくら
んぼのはちみつにシナモン。

 フレンチトーストは個人的に好きでよく作っているのですが、はじめ
てカフェメニューでお出しします。ぜひ召し上がってみてください。
限定メニューは毎日午後1時からのご提供となります。

               ◆

 70'〜80's少年少女漫画SALEも今日から。
 手塚治虫、藤子不二雄、水木しげる、石森章太郎、桑田次郎、楳図
かずお、永島慎二、杉浦茂、谷岡ヤスジ、白土三平、松本零士、赤塚
不二夫…などなどの古い新書サイズのコミック、文庫、限定本。並べ
てみたらすごいことになり、急遽「プレミア」とつけ加えました。
 
 このSALEで自慢できるのが本の状態。きれいなものが多いのです。
お客様から買わせてもらうとき、ほとんど書店カバーがついていて、
だいじに保管されていました。現在30代後半〜50代の漫画ファンの方
にはたまらないかと。ぜひご覧になってください。
 今日は通りのSALEの張り紙を見て入ってくる方が多く、年代をこえ
て漫画の話に花が咲きました。少女漫画喫茶も好反応をいただきました。
SALEは補充もしていますので、どうぞごゆっくりご来店いただけまし
たら幸いです。

   
   

       ★clickで店内風景の画像を表示します★

 ここまでが長かった…。

 先週末から自宅マンション地下倉庫にこもって発掘作業。出るわ出る
わマンガが、50箱以上。それを作家ごとに分けて、シリーズをそろえて、
汚れを拭いてっていうので3日間。気がつくと日曜日になってた。月曜
日の夜に店に運んで、約2000冊の本に値段をつける。連日朝までかかっ
てちょうどコーナーいっぱいになるくらいできたのが、昨日の夜23時半。
もちろん古本なのでどれも一点のみです。古くてめずらしい漫画雑誌も
あるのです。時間があったら、ウェブ上に目録をアップしたかった。遠
い方は申し訳ございません。こちらへいらっしゃる機会がありましたら、
足をお運びいただけますよう、何卒よろしくお願いいたします。

               ◆

 いよいよあさっては飯沢耕太郎さんとPippoさんのライブです。Pippo
さんは仙台ライブのため毎夜リハーサルを重ねているそうです。ものす
ごい楽しみ。
   

あと少し席がありますので、迷っている方はぜひ、どうぞ。
 ★詳細&お申込方法etcは、こちらから。★


秋のお楽しみいろいろ 2009.10.10  

「私は猫ストーカー」仙台上映

 浅生ハルミンさん原作の「私は猫ストーカー」がいよいよ仙台でも上
映されます。仙台フォーラムで10/17(土)から10/30(金)まで。初
日10/17(土)12時の回上映後、鈴木卓爾監督のトークがあります!
トーク付きチケットは1300円(安い!)。
 …と、パソコンに打っていたときに、なんとハルミンさんから電話が。
「こんど仙台で猫ストーカーやるんです〜」「わー、今まさに庭番便り
に情報を載せようとしていたんですー」とびっくり。
 「私は猫ストーカー」はロングランが続いていて、来月は九州まで舞
台挨拶に行かれるそうです。かっこいいなぁ。鈴木監督もたいへん楽し
い方らしいので、ぜひ、行って!とのことでした。映画はほんものの古
本屋が舞台なので、お店のつくりとか、並んでいる本とかも気になって
しまいそう。
 宮城には例の猫の島もあることだし、またハルミンさんに仙台へ来て
ほしいなぁと思うのでした。詳しい情報は下記をどうぞ。

仙台フォーラムHP http://www.forum-movie.net/sendai/
「私は猫ストーカー」公式HP http://nekostalker.jp/



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三角フラスコの公演もあります。お見逃しなく。

「星屑とボタン」
[仙台公演] 10/20(火)〜10/22(木)
エル・パーク仙台スタジオホール
料金 前売2300円 当日2800円
詳細は → 三角フラスコ http://www.frascoweb.jp/
火星の庭でチケットを販売中。

 この作品は2007年、東京・こまばアゴラ劇場で初演され、今回は新
キャスト、新演出にて再演とのことでとても楽しみです。

 10/21(水)14:00からの公演後、ポストパフォーマンストークのゲス
トとしてお招きいただき、脚本・演出の生田恵さんとお話しすることに
なりました。

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 ブックデザイナーの岡田とも子さんの作品展がひらかれます。金属を
素材に作品をつくる三人の作家展です。岡田さんの繊細で美しい本が間
近でご覧いただけます。製本講座もあります。ほかの作家の方の金属小
物もおおいに気になります。

「金属の表情」
10/28(水)〜11/7(土) 11:00〜18:00 最終日16:00 日月火祝日休み
スペース en
仙台市青葉区上杉5-3-53 tel 022-225-4038

作家:市岡真治/留守玲/岡田とも子

「折り本を作る」
講師:岡田とも子 http://www.temposha.com/yo/information.html
10/28(水) 13:00〜15:00
会費 3500円(材料費込み)

鉄の箱・銅のミルクパン・カトラリー・ボウル・花器・アクセサリー等、
生活の中でお使い頂ける、様々な金属小物を制作いたしました。また、
金属板をはめ込んだ手製の本も展示いたします。     (DMより)

               ◆

岡田さんには 『Book! Book! Sendai 2009 ~6月の仙台は本の月~』
での、展示と製本講座で大変お世話になりました。
そのご報告ページはこちら
    
      
click           click

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火星の庭も秋の催しやります。やってます。

    
◀click

 飯沢耕太郎さんから少女漫画喫茶用の本が3箱到着。こんな感じ。昨日
の朝日新聞朝刊には飯沢さんのきのこ文学の随筆が載っていましたね。

   

 火星の庭をどうやって少女漫画空間にするか、妄想中。がんばって13
歳頃の感覚を呼び戻そうとしているが、無理を感じます(笑)。手芸屋
さんに行って、テーブルクロスやカーテン、更に壁に飾るものなどなど
迷いに迷いつつ準備進行中。お楽しみに。

 トーク&ライブ、あと少し席がありますー。飯沢耕太郎さんとPippo
さんの組合わせは、なかなか仙台ではお目にかかれませんので、ぜひど
うぞ。詳細&お申込方法etcは、こちらから

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     ◀click

 「美代子阿佐ヶ谷気分」観てきたよーとあちこちから報告を受けるこ
の頃。昨日、セントラルホールへ行きましたら、火星の庭の古本もご好
評いただいているようで安心しました。連休中に補充する予定です。



 いい感じに並べていただいて感謝もうしあげます。くどいようですが、
単館系映画パンフ100円均一ですよー。


太宰萌え 2009.10.8  

 『太宰萌え』(毎日新聞社)という本に少し文章を書かせていただき
ました。太宰の生家である青森の斜陽館で働いていたときの話です。監
修は岡崎武志さん。そう『女子の古本屋』(筑摩書房)で私の、火星の
庭・開店までの事をまとめてくださった恩人でございます。

      
      『 太宰萌え
       入門者のための文学ガイドブック』
       監修 岡崎武志
       発行 毎日新聞社
       定価 本体1429円+税
       ISBN978-4-620-31961-2

 読んだ知人から「よく覚えているわねー」と言われました。今から20
年以上前のことなのですが、なぜか鮮明に記憶があって次から次へと
(くだらない)ネタが出てきて、ぎゅうぎゅうに詰め込んでしまい、読
みにくいかもしれません。なかに出てくる大学生から教わった寺山修司
と高橋源一郎ですが、「そんなことも知らなかったのか」と思われそう。
高校時代の私は太宰と同年代かそれより上の世代の小説しか読んでなく
て、この世に生きている作家がいるとは思わなかった部分がある。死ん
だ作家が好きだったのだな。
 この本、ちょっと変わっていて「太宰で遊ぶ」みたいな感じ。こうい
うのができるのも太宰サンならではですね。斜陽館、今年は無理そうだ
が、来年行こうかな、と思うこの頃。

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 秋のイベントもいよいよ佳境です。来週からはじまる漫画企画。
どうぞどうぞお見逃しなく〜。

 

  「1970〜80’s 少女漫画喫茶」

飯沢耕太郎さんの最新刊
『戦後民主主義と少女漫画 〜大島弓子、萩尾望都、岡崎京子を読む〜』
(2009年6月刊/PHP新書)をガイドに、
火星の庭で期間限定の少女漫画喫茶をひらきます。

★飯沢さん所蔵の少女漫画をカフェで読み放題。10/15(木)〜10/26(月)

★70〜80'漫画2000冊SALE。 10/15(木)〜10/26(月)

★Special企画!!飯沢さんの少女漫画トークと、
文系ファンタジックシンガーPipooとうさぎのギター弾きのウサリンの
ライブも開催。二組のジョイントははじめて。たのしく、ファンタジッ
クな夜にぜひお越し下さい。ご予約、お待ちしています!


飯沢耕太郎トーク&Pippo with ウサリン ライブ 10/17日(土) 
  開場18:30 開演19:00〜21:00
  場所book cafe 火星の庭 入場料2000円
  part1:飯沢耕太郎トーク「ぼくが好きな少女まんが」
  part2:文系ファンタジック・ライブ 「 Pippo with ウサリン」
  ※要予約。メールかお電話で受付中。
   メールアドレス kasei@cafe.email.ne.jp
   電話 022-716-5335
  ☆ご来場の際、お好きな少女漫画を1冊お持ち下さい。

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飯沢耕太郎/
1954年宮城県生まれ。写真評論家。『写真美術館へようこそ』(講
談社現代新書)、『増補 戦後写真史ノート』(岩波現代文庫)など著
書多数。最近は『世界のキノコ切手』(プチグラパブリッシング)、
『きのこ文学大全』(平凡社新書)を刊行するなど、きのこへの傾倒も
著しい。少女漫画は高校生の頃から愛読。飯沢さんの新たなジャンルで
もある。
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Pippo with ウサリン/
文系 Fantasic singer ピッポ。思潮社勤務を経て、2008年より音楽
活動開始。現在、古書店勤務をしながらライブや「わめぞ」の古本イベ
ントにて活躍中。
ギターも弾けるウサギの‘ウサリン’を従えての「文系 Fantasic Live
ショー」は必見。 近代詩の普及もライフワークのひとつで、ライブで
近代詩人の紹介・詩朗読などもしている。今回のライブでは近代詩の朗
読、飯沢耕太郎作詞「キノクリキノクラ」も披露します。
  


 飯沢さんと一年以上あたためていた企画です。さて、会場づくりをど
うしようか。ギンガムチェックのテーブルクロス、ピアノの上にぬいぐ
るみと造花を飾って…(妄想ムクムク)。私が意地悪な継母のコスプレ
をするかどうかはまだ未定。ケンが文芸部の(ひ弱そうな)先輩のコス
プレするのは決定。←そのままだから。
 Pippoさんの歌、とてもいいですよ。飯沢さんも共演します!


夜の文学散歩 第一回 2009.10.7  

    

 10月4日。十六夜。文章を書く技術があるように、本を読む技術があ
るはず。読む技術を磨けば、本の愉しさが果てしなく広がりそう。
 そう思って文学を読む読書会をはじめました。

 佐伯一麦さんは現代日本の文学の世界で、第一線でご活躍されている
小説家ですが、卓越した「読みの眼」を持つ作家としても知られていま
す。仙台にお住まいなことを幸いに、佐伯さんをご案内役とする読書会
をつくりたいとお願いして、この日が一回目となりました。

 会では佐伯さんが選んだ課題図書を前もって読み、共通の読書体験か
ら感じたこと、疑問に思ったこと、さまざまな思いを聞き、語り合いま
した。大いに食べ、ビールを飲みながら。

 今回の課題図書はこちら。
      

      『バベットの晩餐会』(ちくま文庫)
       イサク・ディーネセン 桝田啓介/訳

 ノルウェーの奥地が舞台のこの作品。寒村に住む敬虔なクリスチャンの
美しい姉妹。ある嵐の夜、静かな村に突然やってきた謎の女、バベット。
姉妹の家で家政婦として働くことになるが…。

               ◆

 まず佐伯さんがなぜこの本を選んだのかを語る。「文学というのは総合
芸術で、小説だけ読んでいればいいというものではない。『バベットの晩
餐会』には、料理、音楽、聖書からの引用、パリコミューンなど、様々な
ことがでてきて、幾通りにも読み深められる、ほぼ完璧な物語といえると
思います」
    

 参加者は20代から60代までの男女11名と東京から荻原魚雷さんも参加
してくれました。職業もさまざまです。しかし読書の感想に男女、年齢差
はそれほど関係がない、というのがわかりました。

 「バベットはキリストにも、魔女にも思える」
 「バベットが全財産をかけて目も眩むようなご馳走を姉妹と村人につく
 って、それをすべて自分のため、というのがわからない」
 「バベットの最後の告白にひかれた」
 「姉妹の人生の可能性を狭くするような行動がじれったい」
 「当たった宝くじは現在にするとどのくらいなのか」
 「バベットが宝くじを買うように見えない」
 「女性達が魅力的なことにくらべて、男性がいまいち」

 などなど、本質的なことから俗っぽいものまで、活発な意見が飛び交
 いました。
 「あまりピンとこなかったし、どちらかというと好きな小説じゃない」
という意見も。
 すると佐伯さん。「わかりやすいことや好きになることだけが読書と
はいえない。むずかしいからダメではなくて、わからないことも大切で、
それがある日ふと、わかるときがきたりする。私もはじめて「バベット
の晩餐会」を読んだときはあまりピンと来なかった。それが今読むとと
てもよくわかる。バベットの最後の言葉はいつも頭にあります。」

<芸術家が次善のもので喝采を受けるのは、恐ろしいことなのです。>

 

 私の読後感は、姉妹とバベット、どちらが人として幸せな生き方なの
だろうか。精神の純度を保つことは果てしなく孤独で険しいと思った。

 ひと通り感想が出されると、佐伯さんが実作者ならではの目線で、こ
の物語がたいへん周到に構成され、あちこちに読む愉しさが散りばめら
れていること。作者の意図がもっとも効果的に読者に伝わるように計算
されていることをディテイルを紹介しながら解説してくれました。
 「バベットの晩餐会」は映画にもなったので、映画の表現と小説の表
現の違いにも触れました。「細かい心理描写は小説の方が向いていると
いえる」という言葉が印象的でした。映像だとつい観ることでわかった
気になる、イメージが限定されてしまうということがあると。

 正直、文庫本でわずか90ページの作品にこれほどの発見と魅力がある
とは、一人で読んだときにはわからなかった。「読みの眼」、もっと鍛
えたくなります。

               ◆

 読書会本編は2時間で終了。その後フリートーク。日本酒、ワインが
驚く速さで空になっていきます。「麦刈新聞」発行者のAさんが最新号
を持ってきてくれた。佐伯さんの日々の仕事を収集した貴重な情報誌。
「ぼくもわからなくなるとAさんに聞くの」と佐伯さんが笑った。
 60代のOさんは「ぼくは庄野潤三をリアルタイムで読んできたけれど、
佐伯さんのような僕より若い作家が、なぜ私小説を書くのか興味があり
ます」と聞いていた。
 会の途中でKさんが遅刻して到着。なかなか座らないのでどうしたか
と思うと、「本を読んでない」と。佐伯さんがニヤリ。「これで賭けに
勝った」と。Kさんが課題図書を読んでくるかこないか、奥様と賭けた
そう。「1000円ね」。Kさんは佐伯さんの文章講座にも通っていた旧知
の人。その講座でも一度も課題を読んできたことがなかった。一同大笑
い。Kさんも照れ笑い。ムードメイカーのKさんの登場で、場がヒートア
ップし、最後は賑やかな、それに比例して本の話題も少なくなっていっ
た読書会でした。本の話ばかりよりはね、いいのではないかと。

 この日の献立。笹かまぼこのチーズ焼き、板かまぼこの明太子はさみ、
むかご、プチトマト、枝豆、栗、生ハムとピクルス、舞茸と椎茸のオリ
ーブ炒め、小アジの南蛮漬け、真鯵のマリネ、全粒パン、エビスビール、
シャンパン、ワイン、日本酒、ウィスキー、アイスティー。軽食といい
ながら、がっちり料理を作ってしまいました。


               ◆

 次回は年明けを予定しています。決まりましたらここでご案内します。
今回満員で参加をお断りした方々もいらっしゃいますので、次回は改善
策を考えたいと思います。


セントラルホールで待ってます。 2009.10.2  

 あした10/3から桜井薬局セントラルホールで公開される映画
「美代子阿佐ヶ谷気分」。

     

 上映期間の2週間、火星の庭のミニ古本市を会場でおこないます。
昨日、納品してきました。持っていったのはこんな感じ。

    (一部)

 「美代子阿佐ヶ谷気分」の原作者・安部慎一の漫画が掲載された70年
代前半のガロ(500円均一/かなり美本)を中心に、つげ義春、永島慎
二など青林堂の漫画、同時代の現代詩、写真集も用意しました。
 先週末の泉マルシェとは真逆のセレクト。とても同じ店とは思えま
せん(笑)。カメレオン古本屋・火星の庭。絵本もガロも好き。だめ?
 そして、おもにここ10〜15年の単館系映画館で上映された映画のパ
ンフレットが200冊(これが100円均一!)。どーんと並べましたよー。
値札のスリップはさみはケンにやってもらった。だって、読み耽って仕
事にならないし、「なぬー、これが100円!?」とキレるから(笑)。
昨今の映画パンフは本と見まごう豪華なものもあるんですね。「これも
100円でいいんですか?」とO支配人が聞くので、「いいんです、いい
んです」と見ないで答える(笑)。
 セントラルホールのミニ古本市、全部で300点くらいのささやかなコ
ーナーですが、こまめに補充もします。どうぞお立ち寄りくださいませ。
 映画も強力におすすめです。私は火曜日のレディースデイ(チケット
1000円)に行くつもりです。メンズデーは月曜日。

「美代子阿佐ヶ谷気分」(2009年)
 原作:安部慎一 監督:坪田義史
作品解説(チラシより):70年代初頭。漫画家・安部慎一と恋人の美代
子は東京・阿佐ヶ谷で同棲生活を送っていた。彼女をモデルとして月刊
漫画ガロに発表した『美代子阿佐ヶ谷気分』は、彼らの一番美しい青春
の季節を見事に切り取っただけでなく、当時の若者たちを取り巻く時代
の空気感をも掬い取り、彼の代表作となる。待望の映画化。

10月3日(土)より桜井薬局セントラルホールにて tel.022-263-7868
上映時間:16:00 17:40 19:20

              ★

      桜井薬局セントラルホール webサイト
       http://www.sakura-centralhall.jp/


              ★

      映画「美代子阿佐ヶ谷気分」公式サイト
       http://www.miyoko-asagaya.com/



 
 
 


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